2023 Fiscal Year Research-status Report
重症心身障害者の「オンライン施設通所」における家庭・施設の協働援助のあり方の解明
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22K13590
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
牧野 遼作 早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授(任期付) (10780637)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 非典型相互行為 / オンラインコミュニケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
22年度の事前調査より、社会情勢の変化により重症心身症者のオンライン通所の収録が困難となっていたため、他非典型相互行為かつオンライン相互行為場面の収録・分析へと計画を変更した。 研究業績としては、非典型相互行為分析を実施するための、方法論的問題について、先行研究のプレビューおよび、事前に収録していた非典型相互行為場面の検討を行った学会発表を2件行った(山本・牧野, 2023, 2024)。また、認知症高齢者の参与するオンラインインタビュー場面の収録状況についての検討を行い、次年度に収録可能な体制を整えた。特に、対面インタビュー場面との比較を可能とするために、事前に収録済みの対面インタビュー場面の再検討を行った。その結果については、国際学会内のシンポジウムでの発表を24年度に行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
収録対象の変更を検討することとなったが、本計画が目的とする非典型相互行為かつオンラインコミュニケーション場面の検討という点での変更はなく、計画の意義自体には支障はないと思われる。 また、収録に向けての準備および、収録されたデータに対する分析の困難について事前に検討したことで、24年度の収録・成果発表の事前準備が順調に進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
事前収録済みの対面場面の分析について、国際学会のシンポジウムおよび国内学会での発表を行い、24年度内の論文投稿を行う。高齢者の参与するオンラインコミュニケーション場面の収録・分析を行い、対面場面との比較をベースに、相互行為分析を実施し、年度内の学会発表を行う予定である。
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Causes of Carryover |
収録計画は後ろ倒しとなったため、使用額に変更が生じた。後ろ倒しとなった収録および、そのデータ整備の予算として利用する。
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Research Products
(2 results)