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2023 Fiscal Year Research-status Report

Characteristics and challanges of food and physical energy expenditure in rural and urban population of Paraguay

Research Project

Project/Area Number 22K13594
Research InstitutionUtsunomiya University

Principal Investigator

カバリェロ 優子  宇都宮大学, 共同教育学部, 助教 (30897575)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywords秤量記録法 / 食物摂取頻度調査票(FFQ) / 加速度計 / 食事調査 / 栄養素等摂取量
Outline of Annual Research Achievements

2023年9月~11月の3ヵ月、パラグアイ共和国首都アスンシオンと、首都から東に約90km離れた農村部を含む地方都市イタクルビ・デ・ラ・コルディジェラ(Itacurubi de la Cordillera)において食事と身体活動量の調査を行った。調査協力者は、都市部と農村部あわせて99名であった。食事調査では、3日間の自記式秤量記録の記載と食物摂取頻度調査票(FFQ)への回答を求めた。秤量記録の3日間に3軸加速度計の装着を依頼し、消費エネルギーも測定してもらった。
前回までに使用したFFQは、量に関する質問を入れていなかったので、今回は質問項目を精査するとともに量について回答する欄を設けたことで、栄養素等摂取量を推定できるような質問票に改良して使用した。
調査終了後は、食事秤量記録の記載内容から栄養素等摂取量の算出を行った。栄養計算には、パラグアイ共和国、近隣諸国および日本の食品成分表を用いた。
調査協力者のBody Mass Index (BMI)は、男性で28.8 (SD = 4.1)、女性で30.3 (SD = 5.3)であり、いずれの平均値も標準体型とされている18.5以上25未満を大きく上回っていた。申請者の先行研究を裏付けるために、炭水化物を多く含む料理の重ね食べに着目した。炭水化物を多く含む料理数別の1食および1日の栄養素等摂取量平均の比較から、1食中に炭水化物料理数が増えるほどに栄養素等摂取量も増えることが示され、特に、エネルギー摂取量、炭水化物、食物繊維摂取量は男女ともに1日の摂取量としても有意に多くなることが示された。炭水化物の重ね食べは肥満の要因になると言われているが、そのことが先行論文として確認できていない現状があることから、本研究の成果は、パラグアイ共和国のみならず他の国においても今後の肥満対策の基礎資料として貢献することが期待される。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

コロナの影響や治安の悪化により、現地調査は困難を極めた。しかし現地の研究協力者(研究補助)の信頼関係構築力と責任遂行能力の高さのおかげで当初予定していたとおりに調査を実施することができた。
調査協力者の選定おいて職業、年齢、社会経済的背景のバイアスがかからないような配慮を行いたかったが、安全上の理由から今回は難しいと断念し、研究協力者の知人やその友人、家族、親戚等が調査協力者となった。

Strategy for Future Research Activity

本研究の目的である、パラグアイ共和国における都市部と農村部との食事内容と身体活動量について、収集したデータをもとに詳細に比較分析していきたい。
今回改良したFFQを秤量記録の栄養素等摂取量と比較し、その妥当性についても検討する。妥当性が確認できたら、今後パラグアイ共和国における栄養アセスメントのツールとして利用していきたいと考えている。
研究の成果を発表して、パラグアイで課題となっている肥満や生活習慣病の予防のための基礎資料としたい。

Causes of Carryover

約20名分のデータ分析(栄養計算作業)を研究補助者に依頼したいと考えていたが、それを依頼するには十分な謝金を出すことができなかったために、昨年度は使用せずに繰り越した。翌年度分と合算して一か月分の仕事の依頼と謝金に充てたい。

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Published: 2024-12-25  

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