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2023 Fiscal Year Research-status Report

Elucidation of the physiological relaxing effect of gardening work on children with developmental disabilities

Research Project

Project/Area Number 22K13663
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

池井 晴美  千葉大学, 環境健康フィールド科学センター, 特任助教 (90760520)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2026-03-31
Keywords発達支援 / 園芸活動 / 療育 / 自律神経活動 / 植物園 / バラ / 歩行 / 座観
Outline of Annual Research Achievements

本課題の目的は、代表的な屋外療育の一つである園芸作業が発達障害児にもたらす生理的リラックス効果を明らかにすることである。
令和5年度(2023年度)においては、バラ園内での「歩行」と「座って景色を眺める座観」が発達障害児に及ぼす生理的・心理的影響を明らかにするため、被験者内実験を実施した。なお、本実験前に発達支援・放課後等デイサービス施設の支援員らとともに複数回の予備実験を実施し、実験に参加する発達障害児らに与える負担が少なくなるよう、実験プロトコルを改良・構築した。
2023年11月に発達支援・放課後等デイサービス施設に通所中あるいは過去通所していた中高生を被験者とし、施設近郊にある都市公園・長居公園(大阪市東住吉区)内のバラ園にて、フィールド実験を行った。対照条件は、公園周辺の都市部での歩行および座観とした。本実験の被験者である発達障害児は、実験場所である長居公園およびその外周の歩道を普段の療育活動時に頻繁に利用している。対照の都市部は、長居公園外周の歩車道分離柵を有する幅員2.5mの舗装された歩道とした。歩行時においては、実験者が先導し、発達障害児らの後方から支援員らが同行・監督することで、安全性を担保した。
生理指標は、心拍変動性による副交感・交感神経活動ならびに心拍数等を用いた。主観評価は、簡易SD法による「好き/嫌い感」等とし、支援員の聞き取りにて実施した。
現在、取得した生理心理データを解析中である。データの変化量が小さすぎる場合は、用いる刺激や計測時間等の条件を変更し、追加実験を行う。データのばらつきが大きい(個人差が大きい)場合は、被験者情報(発達障害の種類やレベル、性別、年齢等)との対応に関して、追加分析を実施する。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

令和5年度(2023年度)においては、バラ園内での歩行と座観が発達障害児に及ぼす生理的・心理的影響を明らかにすることを目的とした。当初の計画通り、年度内に被験者内実験を実施できたため「おおむね順調に進展している」と評価した。

Strategy for Future Research Activity

令和6年度(2024年度)においては、以下の研究を実施する。
(1)バラ園内での歩行と座観が発達障害児に及ぼす生理的・心理的影響の解明
前年度(2023年度)に実施した被験者実験において取得した生理心理データの解析を進め、バラ園内での歩行と座観が発達障害児にもたらす生理的・心理的リラックス効果を明らかにする。
データの変化量が小さすぎる場合は、用いる刺激や計測時間等の条件を変更し、追加実験を行う。データのばらつきが大きい(個人差が大きい)場合は、被験者情報(発達障害の種類やレベル、性別、年齢等)との対応に関して、追加分析を実施する。

Causes of Carryover

【理由】本実験に使用する生体計測用電極や質問紙購入費を予算に計上していたが、調達方法の工夫等によって経費を節約できたため、7,334円の次年度使用額が生じた。
【使用計画】次年度の物品費として使用する予定である。

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Published: 2024-12-25  

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