2022 Fiscal Year Research-status Report
子ども支援・教育者に対するトラウマインフォームドアプローチに基づく心理教育の構築
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22K13678
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Research Institution | Iwate Prefectural University |
Principal Investigator |
瀧井 美緒 岩手県立大学, 社会福祉学部, 講師 (50846318)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | トラウマインフォームド / 心理教育 / 実態調査 / 対応効力感 / 子ども支援 / 予防 / トラウマ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、小児期トラウマ体験に対応する可能性が高いと考えられる子ども支援・教育者に対するトラウマインフォームドアプローチに基づく心理教育を構築し、対応効力感への介入効果を検討することである。 本研究によって、虐待やDVなどの個別性の高いケースへの気づきや早期予防、早期介入への対応効力感の向上に寄与すること、本邦の文化的背景を踏まえた心理教育の有用性が示されることにより、今後のトラウマ支援に関する研究に高い波及効果が期待できると考えられる。 子ども支援・教育者が適切な支援を行うための要因解明や教育的プログラムの整備が急務となっていると考えられるため、認識に関する実態調査を行う必要があるが、今年度は文献や書籍に関する調査・整理と調査協力者の選定を行った。 今後は小中高校の学校教員や行政機関の子ども支援に携わる支援者を対象に調査を進めていく予定であるが、感染症の動向を鑑みながら、対象者の負担がないよう配慮することが重要だと考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
今年度は文献調査などは予定通り進めることができたが、実態調査については対象となる支援者が新型コロナウイルスの対応等による負担が大きく、調査に協力いただける状況ではなかったため、遅れているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は子ども支援・教育に携わる支援者・教員を対象に調査を進める予定である。実態把握という観点では対象となる機関ごとに調査依頼を行うのが望ましいが、支援者の負担を鑑み状況によってはオンライン調査も念頭に入れながら進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
研究全体が遅れているため、当初予定していた調査に関する旅費や経費、学会発表に係る支出がなかったため。 次年度は上記を含めた経費の使用を計画している。
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