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2023 Fiscal Year Research-status Report

保育・幼児教育現場における成長曲線を活用した支援に関する研究

Research Project

Project/Area Number 22K13680
Research InstitutionTamagawa University

Principal Investigator

鈴木 美枝子  玉川大学, 教育学部, 教授 (30638218)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywords成長曲線 / 発育 / 発達 / 保育 / 幼児教育 / 保育と保健 / 学校保健 / 支援
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、保育・幼児教育現場において、現在の成長曲線の活用状況を把握し、成長曲線から読み取れる子どもの発育発達状況を踏まえて、子ども一人一人に合わせた保育・幼児教育を展開するための支援のあり方について検討することである。
さまざまな学校種に成長曲線に関するヒアリング調査をした結果、2016年度の学校保健安全法施行規則の一部改正に伴い児童生徒の発育を評価するために成長曲線を積極的に活用することが示された影響で、学校現場においては成長曲線の活用が進展しつつあることが明らかになった。学校現場における成長曲線の活用状況については、今年度、その結果について報告することができた。
また2022年度から行ってきた保育・幼児教育現場での成長曲線の活用状況に関するヒアリング調査をもとに、保育現場での成長曲線の活用に関する量的調査の調査項目の選定を行い、2023年度に東京大学大学院教育学研究科附属発達保育実践政策学センター(Cedep)にて在外研修を行ったことより、共同で園児の身体計測に関する調査を実施することができた。
今後は、本調査結果を量的・質的に分析するとともに、2024年度には、本調査で協力を得られた回答者(園)に対して、成長曲線の活用に関するインタビュー調査を実施する予定である。保育現場における成長曲線の活用実態をより詳細に明らかにし、成長曲線の活用の好事例等をまとめ、保育現場における成長曲線の実践的活用の可能性について提言していく予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

2023年度は、既に成長曲線の活用が進展しており、校務支援システムと連動した保健業務管理システム等を用いて成長曲線を作成するようになってきている学校現場の現状についてのヒアリング調査結果をまとめ、報告することができた。
学校現場においては、成長曲線が、養護教諭・学校医・保護者・医療機関等をつなぐ共通のツールとなっていること、成長曲線を児童生徒全員に配布することで保護者の意識も高まり、保護者や児童生徒が主体的に自らの成長に関心がもてるようになってきていることなどが明らかになった。また児童生徒の心の状態が成長曲線に現れている事例についても提示することができた。
また、2022年度までにヒアリング調査をしてきたことを活かして調査項目を選定し、保育現場における成長曲線の実態を把握するための園児の身体計測に関する調査を実施することができたため、おおむね順調に進展していると考えられる。

Strategy for Future Research Activity

2024年度は、2023年度に実施した園児の身体計測に関する調査の結果を分析し、活用実態について量的に分析するとともに、自由記述をもとに質的にも分析する予定である。さらに、本調査の協力者にインタビュー調査を実施し、具体的な成長曲線の活用について、各職種の立場からの活用法を明らかにしてく予定である。
これらの調査結果から、保育現場における成長曲線の活用の好事例を収集し、詳細に分析することにより、保育・幼児教育現場において成長曲線を有効活用しながら保育実践や支援につなげていく可能性について検証していく。

Causes of Carryover

2023年度は、新型コロナウイルス感染症の5類移行前のヒアリング調査については、主にオンライン等で遠隔にて実施したこと、また5類移行後についても、現場の状況や意向に合わせてオンライン等でヒアリング調査を行ったことで、予定していた交通費などを使用せずに研究を進めることができた。
2024年度は、2023年度に実施した調査における回答者に対してインタビュー調査を実施する予定であることから、現場の状況や意向に合わせて現地でインタビュー調査を実施する際の交通費等に充当することを予定している。

  • Research Products

    (3 results)

All 2024 2023

All Journal Article (1 results) (of which Open Access: 1 results) Presentation (1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 学童の成長をみる(学校健診)2023

    • Author(s)
      鈴木 美枝子
    • Journal Title

      小児科診療

      Volume: 86 Pages: 1345~1351

    • DOI

      10.34433/pp.0000000753

    • Open Access
  • [Presentation] 保育・幼児教育現場におけるコロナ対策に関する調査 - 多職種連携に着目して -2023

    • Author(s)
      鈴木美枝子・小倉加恵子・加藤則子・堤ちはる・山縣然太朗・越田理恵
    • Organizer
      第70回日本小児保健協会学術集会
  • [Book] これだけはおさえたい!保育者のための子どもの健康と安全[改訂二版]2024

    • Author(s)
      鈴木美枝子,内山有子,田中和香菜,両角理恵
    • Total Pages
      282
    • Publisher
      創成社
    • ISBN
      978-4-7944-8109-2

URL: 

Published: 2024-12-25  

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