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2022 Fiscal Year Research-status Report

The Language Environment in Fostering 5-Year-Old Children's Voluntary Involvements

Research Project

Project/Area Number 22K13681
Research InstitutionTeikyo University

Principal Investigator

呂 小耘  帝京大学, 教育学部, 助教 (30813125)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2026-03-31
Keywords保育者の援助の仕方 / 子どもの反応 / クラスの反応 / 保育者の専門性
Outline of Annual Research Achievements

今年度は、一昨年や昨年に行った観察及び保育者に対するインタビューで収集したデータを分析し、学会発表計2件を行った。
発表1では、一昨年や昨年に観察した2つの5歳児クラスの絵本の読み聞かせ場面に着目し、主に2名の保育者の援助の仕方及びその変容の相違を検討した。その結果、絵本の読み聞かせる過程では、2名の保育者の援助の仕方が同様に見られた。具体的に、やりとりを楽しむことより、幼児が絵本の読み聞かせを聴くように促し、読み聞かせが終了後共通して幼児とやりとりを楽しむ時間を設けた。しかし、絵本の読み聞かせる前の援助の仕方が異なっていたことが明らかになった。
発表2では、発表1と同じく2つの5歳児クラスの絵本の読み聞かせ場面に着目したが、幼児の反応の相違や反応の変容の特徴を検討した。その結果、クラスによって幼児たちが絵本の読み聞かせ場面における発話の特徴や時期的変化が異なっていたことが明らかになった。それは、並木(2012)が2つの4歳児クラスを観察した結果と同様であり、絵本の読み聞かせ場面における幼児の反応はクラスによって異なり、その理由をさらに究明する必要があると考えた。
また今年度は観察の協力をいただいた園の園長、副園長や経験の異なる保育者を対象として、1)絵本の読み聞かせについての考え、2)絵本の選び方、3)絵本に関する言語環境についての考え方、4)絵本に関する考えの変容のプロセスと変化のきっかけについてインタビューを継続している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本研究は第1に、異なる幼児教育施設の5歳児クラスの言語環境を1年ずつ観察し,幼児の主体的な関わり方及び保育者の援助等の実態を明らかにする。研究計画通りに、2022年度では保育所の5歳児クラスを1年間観察し、1)集団の絵本の読み聞かせ場面、2)幼児の自発的な絵本と関わる場面を記録できた。そして、2023年度では、未分析のデータの分析を進める。そして第2に、幼児教育現場の5歳児クラスに共通する言語環境の構成要素を捉え,適切な言語環境の定義を保育者の語りから明らかにする。そのため、2022年度では観察協力をいただいた園の保育者2名に対してインタビューを行ったが、2023年度では続けて経験年数の異なる保育者を対象にインタビューを行う。また、2022年度では一昨年や昨年に行った観察及び保育者に対するインタビューで収集したデータを分析し、学会発表計2件を行った。以上をもって、2022年度はおおむね順調に進展していると考える。

Strategy for Future Research Activity

1)研究計画では、2023年度も認定こども園において縦断的な参与観察を行う予定であったが、実際に幾つかの認定こども園と研究協力のための事前相談を行った結果、認定こども園の多様性に気付き、より客観性及び代表性を高めるために研究協力園の選定を慎重に行いたいと考え、2023年度は縦断的な参与観察を控え、まずは幼稚園と保育所のデータを分析することに専念する。なお、2024年度は2023年度のデータ分析の結果によって、縦断的な参与観察を再度行うか検討する。
2)2021年度と2022年度の参与観察で得られたデータの分析を進める予定である。保育所の5歳児クラスを対象として、1)集団の絵本の読み聞かせ場面、2)幼児の自発的絵本と関わる場面、3)絵本の貸し出し場面を観察したため、2023年度では、未分析の観察データの映像分析を進める。
3)研究の成果の発表について 2023年度では、国際学会に1件、国内学会に2件、計3件発表準備を行う。また、2023年度では昨年度中に学会で発表した内容を整理し、2つの学術誌に論文を投稿する。

Causes of Carryover

1)旅費等物価の高騰や円安の影響で旅費の予測が難しいため、多く見積もった結果、一部は支出しなかった。
2)研究補助等の人件費は予測より支出が少なかったため。2023年度はもう1名を雇い、研究データの分析に努める。

  • Research Products

    (2 results)

All 2022

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 集団の絵本の読み聞かせ場面における2名の保育者の援助の変容2022

    • Author(s)
      呂小耘
    • Organizer
      日本保育学会 第75回大会
  • [Presentation] 2つのクラスの絵本の読み聞かせ場面における幼児の反応の相違2022

    • Author(s)
      呂小耘
    • Organizer
      日本乳幼児教育学会 第32回大会

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Published: 2023-12-25  

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