2023 Fiscal Year Research-status Report
Preventing Low Back Pain in Highly Active Children
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22K13684
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Research Institution | Shijonawate Gakuen University |
Principal Investigator |
木下 和昭 四條畷学園大学, リハビリテーション学部, 教授 (20747498)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 腰痛 / 後屈 / 子ども / ジュニア / 体操 |
Outline of Annual Research Achievements |
スポーツや運動に関連する腰痛の発生率が高いことは、広く周知されている。特に、ジュニアのスポーツにおいては、腰の疲労骨折や慢性的な腰痛につながり、日常生活に支障をきたす場合がある。また一旦、除痛が得られても、姿勢や動き(静的・動的アライメント)の問題が改善されずに再発することが多い。そのため、その原因を解明する研究を進めることは重要である。しかし、これらのデータ収集においては経費や時間、労力の問題があり、十分な解決に至ってはいない。また専門家による手作業での評価に頼っていることもあり、誰もが評価できるスクリーニングの開発が重要であると考える。 そこで、今年度はスーツを着用して30秒で測定できるモーションキャプチャーシステム(e-skin MEVA)を用いて、膝関節、股関節、腰部、胸部、肩関節の静的アライメントを測定し、スポーツ関連腰痛の要因を検討した。具体的な検討方法は、過去3か月以内に腰痛が発生した者と健常者の2群を比較して、ブリッジ姿勢を比較した。結果、過去3か月以内に腰痛が発生した者は股関節の伸展角度が小さく、胸腰部で急激な伸展がなされていた。 本研究の意義・重要性は、腰痛に関して、腰部局所のみではなく、より全体的な静的・動的アライメントを評価し、姿勢や動きが関係しているスポーツ関連腰痛の要因を解明することである。また、この静的・動的アライメントの問題が明確になれば、簡単なスクリーニングテストを考案して、誰もが評価可能な方法を立案し、様々なスポーツに応用することが可能であると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の研究計画とは異なる代替機器での分析を模索したため、測定の開始が遅延した。また対象者の都合もあり実験スケジュール調整に時間がかかったことが主な理由である。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、研究計画通りに動的アライメントでの臨床研究を実施して、結果を公表していく
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Causes of Carryover |
当該年度の研究では、1つの研究が途中段階のため、データ計測にかかる人件費や謝金、計測にかかる交通費や成果発表にかかる旅費などを計画通りに使用できなかったためである。 次年度は成果発表などにかかる旅費等も発生するため、計画的に使用できると考える。
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