2022 Fiscal Year Research-status Report
教員養成課程大学生を対象としたストレスマネジメント教育プログラムの開発とその評価
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22K13691
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Research Institution | Kyoto University of Education |
Principal Investigator |
浅沼 徹 京都教育大学, 教育学部, 講師 (00806929)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 教員養成 / 大学生 / ストレスマネジメント / ストレスマネジメント教育 / 介入評価 / 職業性ストレスモデル / 仕事の要求度-資源モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
文部科学省(2022)によれば、令和3年度の全国の公立学校における教育職員の精神疾患による病気休職者数は5,897人であった。これは全公立学校教育職員の0.64%を占め、人数は過去最多であったと報告されている。また、教員は就任当時から指導者の立場を余儀なくされることが指摘されており(上家ら, 2013)、このような背景から、教員養成課程においてストレスマネジメントスキルを身につけることが重要であると考えられる。本研究では、教員養成課程大学生のストレスマネジメントスキル向上にむけて、 (1)学校教育職員のメンタルヘルス・職務満足感に寄与する具体的なストレスマネジメントスキルを明らかにし、(2)教員養成課程大学生におけるストレスマネジメントスキルの状況とその関連要因について検討して、(3)教員養成課程大学生対象の「ストレスマネジメント教育プログラム」を作成・実施し、その効果を検証することを目的とする。 今年度は研究環境の整備と、(1)の量的調査で用いる調査項目の選定を実施した。調査項目の選定について、具体的には、産業精神保健や学校教育職員に関する文献研究を中心に実施した。その上で、NIOSH職業性ストレスモデル、仕事の要求度-資源モデルに基づき、学校教育職員の精神敵不調・職務満足感やワークエンゲージメントの関連要因を検討するとともに、ストレス対処行動を幅広く尋ねるための調査票の開発を行なった。本調査票について所属機関の研究倫理審査を受け、承認された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の予定では、今年度に(1)の学校教育職員を対象とした調査を実施する予定であったが、文献研究に想定以上の時間を要したことと、調査依頼学校との調査日程の調整ができず、調査実施を次年度前半に持ち越すことにしたため。
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Strategy for Future Research Activity |
(1)の学校教育職員を対象とする調査で用いる調査票の作成は終了しているため、2023年度前半に速やかに調査を実施し、分析を行う。また、2023年度には、(1)の成果について学会発表や論文投稿を進めるとともに、(2)の大学生を対象とする調査の調査票の作成も行い、調査・分析をする予定である。なお、(3)の「ストレスマネジメント教育プログラム」については、2022年度の遅れを考慮して、2023年度末から2024年度前半に作成を行う予定である。
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Causes of Carryover |
当該年度に予定していた学会出張について、コロナ禍の影響もあり概ねなくなったため、旅費及び学会参加費として計上していた額が未使用となった。発生した次年度使用額については、学会発表を当初の予定から追加することで使用することを計画している。
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