2022 Fiscal Year Research-status Report
Research on Development of Teaching Material to Connect between Statistics and Probability from the Perspective of Context
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22K13717
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Research Institution | Okayama University of Science |
Principal Investigator |
福田 博人 岡山理科大学, 教職支援センター, 講師 (30803522)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 統計教育 / 確率教育 / 接続 / 文脈 / 火曜日生まれ問題 / 数学教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,小学校から高等学校までを見通した統計と確率を接続する指導教材を,文脈を観点にして開発することである。2022年度では,国外を中心とした先行された統計と確率の接続に関する研究の概観を行うことと,指導教材の開発に向けた教授実験授業者との検討・協議を行うことを予定していた。 確率の問題である火曜日生まれ問題に着目し,それが統計と確率を接続する指導教材に向けて有意義である点について,小学校から高等学校までを一貫するような数学教育理論である教授単元を視点としながら提案しようとしており,論文投稿に向けて現在執筆を進めているところである。また,数学教師を目指す大学生に対して教授実験を行い,その結果については統計教育における国際学会にて発表を行った。こちらについても現在,論文投稿に向けて執筆している最中である。今後は,これらの知見を参照しながら,ニュージーランドの教科書や確率・統計教育に関する先行研究なども参考にして,火曜日生まれ問題を教授単元として提案する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
統計と確率を接続する指導教材の開発のために,火曜日生まれ問題に着目し,この問題に秘められた教材としての可能性を明らかにし,更にパイロット調査として数学教師を目指す大学生に対する教授実験も実施できた。その一方で,これらは学会発表に留まっており,論文投稿にまで至っていない。それ故に,「おおむね順調に進展している」と判断できる。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度までの研究で明らかになった成果を,論文の形にまとめ,投稿する予定である。その上で,2023年度では,ニュージーランドの教科書や国内外の確率・統計教育に関する先行研究に基づいて,火曜日生まれ問題を教授単元の形で提案する予定である。そしてまた,指導教材の評価を行うための教授実験を実施する計画を立てる予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染拡大の影響で,国内外の各種学会がオンライン開催となったため,旅費が不要になったことが,次年度使用額が生じた主たる理由である。その使用計画は,オンラインでの学会参加や研究会議のためのICT機器の更なる整備へ計上したり,論文投稿に向けた英文校正などへ計上したりすることを予定している。
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