2023 Fiscal Year Research-status Report
Research on Development of Teaching Material to Connect between Statistics and Probability from the Perspective of Context
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22K13717
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Research Institution | Okayama University of Science |
Principal Investigator |
福田 博人 岡山理科大学, 教職支援センター, 講師 (30803522)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 統計教育 / 確率教育 / 接続 / 文脈 / 火曜日生まれ問題 / 数学教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,小学校から高等学校までを見通した統計と確率を接続する指導教材を,文脈を観点にして開発することである。2023年度では,先進的に確率統計教育を実施しているニュージーランドの小学校から高等学校までの教科書分析を行い,その結果に基づき,指導教材の開発に向けた教授実験授業者との検討協議を行うことを予定していた。 ところが,ニュージーランドのカリキュラム改訂が行われることとなったため,ニュージーランドの教科書分析は改定後に行った方がよいと判断した。そこで2023年度では,火曜日生まれ問題についての教授単元の開発を目指す中で,統計と確率を接続する文脈に関する理論化を目指した。そこでの研究成果は,2024年7月に開催される47th Psychology of Mathematics Education Conferenceにおいて研究発表を行う予定である。また併せて,2022年度に引き続き,火曜日生まれ問題が統計と確率を接続する指導教材として有意義であることを論じるとともに,数学教師を目指す大学生に対して教授実験の分析を行っている最中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ニュージーランドの教科書分析という当初の予定は軌道修正することになったものの,統計と確率を接続する文脈に関する理論化を図ることができた。そのため,「おおむね順調に進展している」と判断できる。
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Strategy for Future Research Activity |
ニュージーランドの教科書分析という当初の予定を軌道修正することになった代わりに,2024年度にニュージーランドの統計教育研究者に直接本研究に関する指導をいただく予定である。この指導ならびに各種学会発表に基づいて,火曜日生まれ問題の意義,教授実験の分析,教授単元の開発に関する論文執筆を行い,可能な限り論文投稿に繋げたい。
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Causes of Carryover |
2022年度における次年度使用額と比べて,2023年度における次年度使用額は減少している。すなわち,2023年度は予定通りの助成金の使用ができたと考えられる。2024年度は国際学会が対面開催されるため,その旅費として使用する予定である。さらには,現在執筆中の論文の英文校正費用としても計上するつもりである。
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Research Products
(9 results)