2022 Fiscal Year Research-status Report
interest-basedアプローチの有効性に関する生理心理学的検証
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22K13736
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
中野 泰伺 筑波大学, ヒューマンエンパワーメント推進局, 助教 (60869254)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ADHD / 事象関連電位(ERP) / 興味・関心(interest) / 生理心理学的アプローチ / 実行機能 / 反応制御 / Stop-signal課題 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は主に、 ①interest-basedアプローチに関する書籍精読、②学会において本研究に関連した自主シンポジウムの開催ならびに研究実績の英訳、③学内外研究者、専門家との研究会を実施した。 ①本邦では、心理学関連の用語として「動機づけ」(内発的動機づけ・外発的動機づけ)という言葉はあるものの、発達障害児・者を対象とした動機づけ研究は少ない。また、実践研究として児童生徒の興味関心を教材として活用した研究は散見されるものの、その基礎的研究として位置づけられる書籍・論文が少ないため、海外の書籍(“The Oxford Handbook of Event related Potential Components”および“Progress in Brain Research ”Motivation“ Theory, Neurobiology and Applications”)を参考にした。また、interest-basedアプローチの理論的背景として、動機づけ(内発的・外発的動機づけ)や事象関連電位(ERP)に関する書籍を精読した。 ②日本特殊教育学会にて、本研究に関連するテーマを設定し、自主シンポジウムを開催した。また、本研究に関連するデータを分析・考察し、和文としてまとめるとともに、英文誌に投稿するための和文英訳を行った。 ③事象関連電位(ERP)や発達障害児・者の指導支援について、学内外の専門家ならびに研究者とともに研究会を行い、助言を得た。特に、事象関連電位(ERP)を活用したデータ分析方法やデータの考察に関して検討・議論を重ねた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の前提となる呈示刺激の特性やそれらの組み合わせに関するデータ分析・考察を進め、論文投稿の準備を行うことができた。今年度の取り組みをもとに、呈示刺激や刺激に対する興味・関心が対象児・者の遂行成績ならびに課題遂行時の生理心理学的指標に及ぼす影響について、考察を深めることができると予想される。
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Strategy for Future Research Activity |
呈示刺激や刺激に対する興味・関心に関する理論的背景を踏まえながら、それらが発達に偏りのある児童生徒に対してどのように適用可能なのかについて検討を深める。部分的に収集済のデータを用いて分析手法を確立するために、学会発表を行い、学内外の専門家と検討・議論を重ねる。それらの議論をもとに、新規に実験デザインを組み、データ収集も行う予定である。
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Research Products
(2 results)