2023 Fiscal Year Research-status Report
An automatic evaluation of learning behavior in online lectures with tablet PCs
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22K13761
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
川又 泰介 茨城大学, 情報戦略機構, 助教 (60881787)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 筆記情報 / タブレットPC / デジタルペン / PCA / 移動平均 / 音声入力 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年から引き続き,タブレットPCから取得した筆記情報から,学習者の筆跡のバイアスやバリアンスを追跡するモデルの構築に取り組んだ.実験計画の段階では,筆跡の個人モデルは時間に依存すると考えていたが,分析の結果では時間よりも,その学習者の手形状など身体的な特徴の方が影響が大きいということがわかった. その他,本研究において取得可能な情報として学習者の発話にも着目した.音声入力機能を有するインタフェイスを開発し,取得した発話情報を分析した.分析はかなり基礎的なものであったが,学習者の状態を把握する上で必要な音素などに関する知見が得られた.
その他,動的コンテンツに対するユーザの反応を分析するための方法論を検討した.まず,マーケティングで用いられる販売状況の時系列データについて,類似する系列情報を階層的にクラスタリングする方法について検討した.次に,その方法論を発展させ,SNS上のニュースに対するリプライから特異な傾向を発見するための手法を開発した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究代表者が異動になったこともあり,実験計画が難航している.そのため,タブレットPCを用いた学習評価の構築については進行が遅れていると判断した.
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Strategy for Future Research Activity |
他大学との共同で,カメラからユーザの正面画像を取得する研究に取り組む予定である.特に,正面画像から視線を推定し,その情報を用いてユーザの状態を推定するモデルの開発を予定している.また,筆記情報についても過去のデータをとりまとめ,コンテンツや文字種が筆記情報にどのような影響を与えるのかについて分析を行い,結果を整理する予定である. また,検討した階層的クラスタリング手法を活用し,学習者の特徴系列から有用な特徴を発見することを今後の目標としている.
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Causes of Carryover |
転入した所属組織から研究助成を受け,機材や旅費においてそれらの予算が活用できたため,残余金が生じた.ただし物価が上がり続けていることから,値上がりで見送った機材の購入に使用する予定である.
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