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2023 Fiscal Year Research-status Report

操船技術教授支援システムに肝要な生理指標を活用する心的負荷評価デバイスの開発

Research Project

Project/Area Number 22K13775
Research InstitutionToba National College of Maritime Technology

Principal Investigator

北村 健一  鳥羽商船高等専門学校, その他部局等, 准教授 (00825440)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2026-03-31
Keywordsイオンセンサ / 教育訓練 / 物理化学 / ポリマー / 船員養成 / 操船シミュレータ / 実験心理学 / 教育工学
Outline of Annual Research Achievements

次世代を担う航海士を確保するために、商船系学校は、操船技術不足を要因に元来航海士職への就職に至らない商船系学生に自信をつけさせて船舶運航会社への就職へ導く必要がある。したがって、数少ない操船機会を通して学生が操船技術に対して自信をつけ、かつ即戦力の操船技術を教授できる操船技術評価システムの構築およびそのシステムの授業への導入が商船系学校の講ずる一打開策になるといった考えのもと、船長や水先案内人といった熟練航海士の執る操船技術を商船系学校所属の学生が容易に教授可能になるシステム開発を目指す。操船技術の模倣の実現には、操船時に自船に損害を与えうる危険な場面を熟練航海士が認識する時期を把握する必要があるため、本研究においてはこの操船時の危険な場面を操船者の心的負荷とし、心的負荷を定量評価する生理指標活用デバイスを開発する。
主に分析化学分野で使用されるISFETの原理を応用するバイオセンサを開発対象とするが、その場の瞬時な測定は得意とするものの連続測定において「時間経過とともにデバイスの示す値が次第にずれる」といったドリフトを示し、半日以上の連続測定を必要とする本研究には適さない。そこで、開発デバイスに発生するドリフト抑制を目標に従来イオン感応膜のポリマー材料を追究してきたが、本研究はドリフト発生原因が「本来FETのゲート絶縁膜表面に発生する電位変化をトランジスタの電流の変化として検出するISFETにおいて、絶縁性質の感応膜が、測定中のある時期にサンプル液の水分を取り込み導体に変化することになる」と仮説づけて、この仮説の検証およびそれに波及するドリフト抑制方法の考案を実施している。実験結果は、データ数が集まり次第、公に公表する所存である。
公表する結果は、ヒトを評価する本開発デバイスとの比較指標になりうる調査研究も含まれる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

心拍測定器および唾液成分分析機との比較により本研究で開発をすすめるデバイス性能評価を鳥羽商船高等専門学校所有の操船シミュレータで実施する予定であったが、当該シミュレータの故障により実験実施にいたらなかった。

Strategy for Future Research Activity

電気化学アナライザーを使用したイオン感応膜とセンサ部間の界面電荷移動評価実験を実施しその有効性が検証された開発デバイスを使用して実際の操船現場を模した操船シミュレータにおける実験を実施することにより、本実験協力者にあたる学生に向けた教育訓練効果をあげられるデバイス仕様になったかを検証する。

  • Research Products

    (5 results)

All 2023

All Presentation (5 results)

  • [Presentation] α-ピネンによる操船中の自律神経活動への影響2023

    • Author(s)
      荒木瑞輝、北村健一、植木龍哉
    • Organizer
      2023年度日本人間工学会関西支部大会
  • [Presentation] 居眠り運航による海難防止のための睡眠リバウンドの解析2023

    • Author(s)
      紙屋雄大、北村健一、瀬田広明
    • Organizer
      2023年度日本人間工学会関西支部大会
  • [Presentation] 海中転落者への迅速で直接的な救助の検討2023

    • Author(s)
      北村健一、瀬田広明、山田智貴、大﨑脩仁
    • Organizer
      2023年度日本人間工学会関西支部大会
  • [Presentation] ChatGPTを使用した心拍プログラミング解析2023

    • Author(s)
      西山智陽、北村健一、岡田恭侍
    • Organizer
      2023年度日本人間工学会関西支部大会
  • [Presentation] 機械音声を用いた船舶間の情報共有のための計器開発2023

    • Author(s)
      長田駿兵、北村健一、岡田恭侍
    • Organizer
      2023年度日本人間工学会関西支部大会

URL: 

Published: 2024-12-25  

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