2023 Fiscal Year Research-status Report
ショートケースを利用したシチュエーションアウェアネス・スキルの評価手法の開発
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22K13785
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Research Institution | Kanto Gakuin University |
Principal Investigator |
高橋 聡 関東学院大学, 理工学部, 准教授 (80630897)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | ショートケースライティング / マンガケース / Situation Awareness / 機械学習 / 自動採点 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,ショートケースを利用したシチュエーション・アウェアネス・スキルの評価手法の開発を目的とする.本年度は,ビジネススクールを対象としたプロトタイプ教材の実証実験を行った.プロトタイプ教材では,教材の汎用性を高めるために,オンラインでも実施可能な形態となっている.共同研究先のビジネススクールのオンライン学習環境で学生の実験協力者を募り,210件の解答データを収集した.この解答データに関しては現在分析中である.また,感染症の社会シミュレーションを題材とした教材を開発し,その成果を“Data Science in an Agent-Based Simulation World”として,2023 IEEE International Conference on Teaching, Assessment and Learning for Engineering (TALE)で発表を行った.提案教材では,ABSモデルとABSストーリーから構成される.本教材を用いることで,学習者はデータサイエンティストが行う典型的なタスク(因果推論、データ理解、仮説構築、データ収集、データ整理、データ分析、仮説検証)を段階的に疑似体験できることを示した.また,提案教材は,因果推論を学習目標とし,感染症をABSのモデルテーマとしているが,ABSは様々な社会現象を再現するモデルとして用いられており,その表現範囲は極めて広い.さらに,本教材を拡張し,スーパーマーケットの社会シミュレーションを題材とした教材を開発した.この教材では,マンガに埋め込まれた情報に対するシチュエーション・アウェアネス・スキルを評価するため仕組みが埋め込まれており,授業にて実証実験を行っている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
プロトタイプの開発も完了し,実証実験を行い,データの収集まで完了した. また,昨年度までの成果をまとめ,国際会議にて発表を行った. おおむね予定通りの進展である.
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は,実証実験で収集したデータの分析を行い,その結果を元に提案手法の確立を目指す. また,別のアプローチから開発した手法に関しても実証実験を行う予定である.
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Causes of Carryover |
本年度収集したデータを解析し,その成果を論文にて発表する予定である.
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