2023 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
22K13795
|
Research Institution | Kochi University of Technology |
Principal Investigator |
玉井 颯一 高知工科大学, 経済・マネジメント学群, 客員研究員 (00848517)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | 排斥 / オンライン集団実験 / 環境要因 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまで多くの心理学研究が、仲間はずれ(排斥)の対象となった人物がどのような心理プロセスを経験するかに注目してきた。こうした研究知見は、排斥がいかに深刻な社会問題であるかを示してきた一方、どうすれば排斥を予防できるかという視点については十分な示唆をもたらしてこなかった。そこで本研究課題では、これまでの研究では十分に検討されてこなかった「どのようなプロセスで排斥が生じるのか」についてを検討することとする。より具体的には、排斥が生じる確率を規定するような状況要因を明らかにするために、実際に複数の実験参加者を対象とした集団実験を実施し、排斥を未然に防止するための手立てを得ることである。本年度は、昨年度に作成した実験プログラムの見直しを行った。プログラムの開発から予備実験の実施まで円滑に進められたものの、参加者が実験への参加を途中で取りやめてしまう脱落が想定よりも高い確率で生じてしまい、その対応策を講じることに依然として時間を要している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
オンラインで集団実験を実施するためのプログラムの開発はおおよそ完了した。実際に集団実験を進めるにあたり、修正が必要な問題が見つかったため、その対応策の策定と実装に時間を要している。
|
Strategy for Future Research Activity |
予備実験において実験プログラム自体は安定的に動作することが確認されたものの、参加者の収集に人的・時間的コストを要するため、より効率的な方法で実験を実施するための方針を定めることが求められる。こうした方針を定めた上で、本年度はどのような環境要因が排斥の発生確率に強く影響するかをより精緻に検討する。
|
Causes of Carryover |
実験参加者の募集や実験の実施、参加者への応対など、当初は外注することを予定していた業務を本年度に関しては研究代表者が担当し、想定していた人件費をカットしたため。
|
Research Products
(1 results)