2023 Fiscal Year Research-status Report
社会的分断化とウェブ検索行動の関連:個人レベルの行動と態度変化に着目した実験研究
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22K13799
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Research Institution | Tsuda University |
Principal Investigator |
鈴木 貴久 津田塾大学, 総合政策学部, 准教授 (00774879)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | オンラインメディア / メディア接触 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、ウェブ上での情報接触が利用者に対してどのような効果を与えるのかを明らかにすることにある。特に、ウェブ検索や推薦された情報への接触が、社会的な分断化に繋がりうるのかどうかを評価することを目指す。2023年度は、複数のトピックを対象に、ウェブ上に存在する情報の精査とそれらの情報接触が利用者に対してどのような効果を与えるかを検証した。 実験でどのようなトピックを用いるかを選択するために、コロナ禍での外出についてとジェンダー問題についての検討を行った。コロナ禍での外出についてはSNSのテキストデータを対象にし、ジェンダー問題についてはフェムテック企業のウェブサイトのテキストデータを対象に、それらの傾向についての分析を行った。 次に、実験的なデザインを取り入れた社会調査を行い、避難所でのマスク着用についてのニュース記事に対する回答者の意見と賛成派・反対派それぞれに対する好感度を調査した。さらにオンラインで流通するニュースに対する賛成派と反対派のコメントをそれぞれ読ませた後にどのような変化が生じるかについて測定した。回答者を3つの群に分け、賛成派のコメントのみを読ませた群、反対派のコメントのみを読ませた群、両方を読ませた群の間での比較分析を行った。その結果、回答者の大多数が賛成の意見を持っている事と、自分達と同じ意見の持ち主のことを好意的に感じている事が示された。コメントを読んだ後では、反対派のコメントを呼んだ群では、賛成派に対する好感度が低下することが示された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は実験で用いるトピックの候補について精査することに専念したために、本実験の実施を次年度に持ち越した。当初はコロナ関連のトピックを中心に考えていたが、時間の経過とともに人々の関心が移っている現状を踏まえて再検討するに至った。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、これまでに得られた知見をもとにしてトピックを決定し本実験を行う。本実験で用いるトピックについては、本実験の直前に今年度と同様の調査を行うことで選択する。
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Causes of Carryover |
2023年度は本実験で用いるトピックの精査に費やし、次年度に本実験を行うこととなった。本実験の直前にもトピックの選択のための予備的な調査を行う必要があるため、予定よりも多めに予算を回すこととした。
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