2022 Fiscal Year Research-status Report
A Randomized control trial of behavior therapy of tics in Japan. Exploring the behavior model of tics.
Project/Area Number |
22K13840
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Research Institution | Shirayuri University |
Principal Investigator |
松田 なつみ 白百合女子大学, 人間総合学部, 講師 (20814685)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | トゥレット症 / チック / 認知行動療法 / 応用行動分析 / 前駆衝動 / 質問紙研究 / 馴化 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの介入事例をまとめ、先行研究のレビューを行うと共に、評価対象となる指標を整理し、仮説の再検討を行った。 具体的には、前駆衝動の馴化が生じるかどうか、介入の際にどのような機序でチック症状の改善が生じているのかという仮説を先行研究のレビューと自身の介入事例の再検討によって実施した。前駆衝動の尺度がチックごとに行われておらず、頻度や重症度等の詳細な評価が行われていないこともあり、前駆衝動の馴化の仮説が十分に支持されていないことが分かったため、前駆衝動の評価方法を見直した。 RCT(ランダム化比較試験)を実施するための体制作りを行うために、評価者及び介入者を養成するために準備を行った。RCT(ランダム化比較試験)で十分な人数が集まらなかった際に、シングルケーススタディとして事例を検討するために必要な手続きについて検討し、研究計画を修正した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
昨年度までの若手研究の内容が終了せず、そちらに注力していたこともあり、新規の研究に時間を割くことが難しかった。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度はRCT(ランダム化比較試験)で実施する介入内容と同一のものを5-6例実施し、シングルケーススタディとして予備的な解析を行う。事前に作成した前駆衝動のチック別に測定する尺度を予備的に実施し、その妥当性や有用性を検討する。 また、チックへの行動療法を実施できる介入者を増やすための研修会を開く。 予備的な事例の実施を元に、RCT(ランダム化比較試験)を計画し、病院内の倫理委員会に通し、今年度末もしくは来年度からの実施を目指す。 また、これまでの事例をまとめ、論文として発表する。 、
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Causes of Carryover |
昨年度までの科学研究費(若手研究)の研究が思うように進まず、そちらの研究費を延長し、同時にそちらの研究に注力する必要があったため、今回の新規課題の研究費を使用することができなかった。 今年度は病院内の倫理申請に必要な経費、介入を担当する研究補助員の雇用に関わる経費、学会発表に関わる経費等で使用予定である。
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