2022 Fiscal Year Research-status Report
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22K13863
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Research Institution | Biwako Gakuin College |
Principal Investigator |
伊藤 雅隆 びわこ学院大学短期大学部, その他部局等, 助教 (40876215)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 心理療法 / セルフヘルプ / アクセプタンス&コミットメント・セラピー / ワークブック |
Outline of Annual Research Achievements |
心理療法に基づくセルフヘルプの効果を高めるために,取り組みの促進方法を検討する必要があり,その方法の一つとして社会的報酬による効果を検討することが目的だった。 本年度はセルフヘルプの実施可能性に関して,まず予備的な研究を行った。セルフヘルプに取り組む量を促進することで,その効果を高めることが目的であるが,セルフヘルプに取り組むこと自体の難易度が不明であった。そこで学生を対象に,アクセプタンス&コミットメント・セラピーのワークブックを用いた介入を実施した。介入の事前と事後に,抑うつや不安,ストレスの程度を評価する尺度を測定した。ワークブックの利用については,1日ごとに参加者に確認し,その利用頻度について確認した。この結果として,ワークブックの難易度が高いことが示唆された。介入の効果としては,それほど高い効果は得られていない。また,参加者の反応として,ワークブックの内容が難しく使いにくいという反応がみられた。参加希望者だったものの中には,ワークブックの中身を少し確認し参加を断るものもいた。 セルフヘルプの取り組みに対してのアプローチを検討することが目的だが,現時点まででは,セルフヘルプの難易度が高すぎて実施に至らないことが示唆されている。セルフヘルプとして用いるワークブックやアプリ,動画配信による提供など,もともとある程度の実施が見込まれる難易度を設定する必要がある。改めて取り組み量の確認および,促進方法の検討をする予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究参加者として参加を学生へ依頼することを予定していたが,所属大学では想定以上に学生の参加希望が少ないことがあった。研究参加者募集のために手だてが必要になっている。研究計画時には,想定していなかった事態といえる。 また,ワークブックの内容が難しいため,参加を見送るものがいた。参加に関してのハードルが予想以上に高く見積もられている点は想定外の事態だった。
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Strategy for Future Research Activity |
学生を対象としているが,現所属での募集に留まっていた。小規模の大学であるため,協力の得られる学生の数が少なかった。他大学での参加者募集も行うことにより,参加人数の確保を目指す。 内容の簡素化は,介入の質を維持できない可能性があるため慎重に検討している。ただし参加にあたって感じられる難易度を下げる工夫について検討している。
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Causes of Carryover |
研究参加の希望数が少なかったため研究実施が遅れたことによる影響がある。十分な参加者数を得る方策を次年度に行うことで,本年度実施できなかった分の研究を実施する見込みである。
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Research Products
(1 results)