2023 Fiscal Year Research-status Report
大規模多波長データで解明する、クェーサーとその周辺銀河との共進化
Project/Area Number |
22K14075
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
内山 久和 国立天文台, 天文データセンター, 特任研究員 (30869417)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 活動銀河核 / 銀河形成 / 銀河進化 |
Outline of Annual Research Achievements |
ダークマターの分布を探ることは宇宙の進化を解明する上で必要不可欠であるが、その分布を把握するためには「クェーサー」と呼ばれる明るい活動銀河核がどのような場所で発現し、周辺銀河へどの程度影響を与えるのかを明らかにする必要がある。本研究はクェーサーとそれを取り巻く環境をクェーサーの進化段階ごとに解明することを目的とする。当該年度はすばる望遠鏡の超広視野撮像観測装置HSCによる大規模探査「HSC-SSP」ならびにX線天文衛星「eROSITA」を利用することにより、z=4の時代の銀河密集領域において埋もれたクェーサーの存在頻度を調査した。また、HSC-SSPならびに宇宙望遠鏡「WISE」の中間赤外線の撮像データを利用することで「死にかけのクェーサー」の候補を選択し、候補天体の分光データの解析を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当該年度は(1)可視光帯で暗い「塵に埋もれたクェーサー」の環境解析ならびにそれらの結果をまとめ、論文として出版すること、ならびに(2)「死にかけのクェーサー」の抽出、ならびにその環境についての調査を行うことを計画していた。(1)ならびに(2)についての解析は進んでいるが、論文として出版に至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
当該年度で実施した解析結果をまとめ、論文として出版する。また、まもなく科学的観測が始まる、すばる望遠鏡の超広視野分光観測装置「PFS」を利用することにより、クェーサー周囲の銀河の3 次元空間分布調査を行い、光蒸発効果に関する研究を実施する。
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