2023 Fiscal Year Research-status Report
Proposal of a new design method considering the collision of the base-isolated building against moat wall
Project/Area Number |
22K14321
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Research Institution | National Research Institute for Earth Science and Disaster Prevention |
Principal Investigator |
福井 弘久 国立研究開発法人防災科学技術研究所, 地震減災実験研究部門, 契約研究員 (50881520)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 免震建物 / 擁壁 / 衝突 / 力積 / 設計法 / 数値解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
R5年度の研究では,神戸大学が所有する振動台を用いた擁壁衝突実験を実施した。実験で得られたデータの分析を行うことで当方が提案する衝突解析に用いる衝突力の波形(力積波形)に対しての詳細な検討が可能となり、解析精度を上げるための改善点が明らかとなった。 これらの結果を考慮し改めて、提案する解析手法に反映し、実施した実験結果との比較を行ったところ、大幅な改善が確認できた。現在は、得られた衝突波形のさらなる分析を行い、提案する解析手法から、衝突時の上部構造の応答予測法に発展できる解析アルゴリズムの開発に取り組んでいる。 また、上記の研究内容については、2023年度建築学会大会(京都)で1編、地震工学シンポジウム(横浜)で1編の論文投稿、講演を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在の研究の進捗状況に関しては、計画していた衝突実験の実施、実験データの分析、解析手法への反映などが実施できたことからも、大きな遅れはなく、概ね計画に遅れなく遂行できているものと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
今後(R6度)は、得られた衝突波形のさらなる分析を行い、提案する解析手法から、衝突時の上部構造の応答設計法および応答予測法が可能な解析アルゴリズムの確立を目指す。また、非線形擁壁に対する擁壁衝突についても適応可能とする手法へと展開する。
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Causes of Carryover |
毎年開催される建築学会大会の論文投稿、講演発表について、当初の予算要求の際には各年の開催地が未定であったため、平均的な旅費の想定を行っていた。 昨年度(2023年)は京都大学であったため居住地に近く、旅費が削減できたが、来年度は関東で開催されるため、未使用分はそちらの旅費に充てる。
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