2022 Fiscal Year Research-status Report
Visualization of environmental improvement results for indoor and outdoor spaces of childcare facilities using behavior observation and photo projective method
Project/Area Number |
22K14399
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Research Institution | Fukui University of Technology |
Principal Investigator |
藤田 大輔 福井工業大学, 環境学部, 准教授 (50332028)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 写真投影法 / キャプション評価法 / 保育施設 / 行動 / 心理 / 経年変化 / 園児 |
Outline of Annual Research Achievements |
0)概要:計4回の調査・実験、2回の環境改善アドバイスを行った。また、年度末には行動観察結果について学会発表を実施した。 1)調査・実験:応募時には3園での調査を予定していたが、コロナ禍の関係で1園からは慎重な対応を求められたため、2園に対し調査・実験を実施している。1園あたり年少児6名を園に選定してもらったが、調査・実験時にコロナ感染や体調不良で欠席した園児もいた。調査時点で遊びコーナーや家具等の環境構成が変化しているため、調査開始前や午睡の時間に現状を平面図上に記録し、その上で分析を進めることとした。 2)環境改善:主にH園に対し環境改善アドバイスを行った。アドバイス時には、環境構成の意図をヒアリングした後に設定された環境に対する園児の動きを観察し、夜に開催される職員全員が集まるミーティングで今後の改善点をアドバイスしている。 3)成果分析・発表:行動観察の分析担当者1名(学部生)、心理的評価の分析担当者1名(院生)を定め、毎週定期的に成果をまとめるための指導を実施した。行動観察については年度末に学会発表(日本デザイン学会第3支部)を実施し、心理的評価については2023年度5月に開催される人間・環境学会に投稿するため、成果を整理している段階である。 4)研究の意義・重要性:本研究は、対象とする園児を3年間継続して調査・実験することが特長である。また調査は行動観察に加えて写真撮影を用いた心理的評価を実施しており、その時点で現れる行動と空間に対する心理的評価の関係性を読み解くことができる。また、3年間継続することで、行動と心理的評価の移り変わりも把握することができる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1)研究協力の確認と学内倫理委員会の承諾(5月中旬):調査対象園・調査対象園児の保護者に研究内容の説明を行い、研究協力の承諾を得た後、学内の倫理委員会に諮った。 2)調査・実験(6月下旬~7月上旬/11月上旬):2園の調査・実験を行った。 3)環境改善アドバイス(9月中旬/3月中旬):H園において環境改善アドバイスを実施した。 4)学会発表(1月下旬~2月下旬):日本デザイン学会第3支部大会の発表概要を作成・提出し学会発表を実施した。
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Strategy for Future Research Activity |
各園に対し2回の調査・実験を実施しており、今後も継続的に調査・実験を進める予定である。 H園に対してはコロナ禍が落ち着いてきたことから、保護者を含めたワークショップの開催が現実味を帯びており、環境が大きく変わる可能性がある。整備された環境構成について丁寧に記録し、調査・実験までにまとめておく必要がある。
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Causes of Carryover |
当初デスクトップPCや研究に関わるアプリケーションを購入する予定であったが、奨学寄附金等の別予算で対応した。今年度はPC作業効率を上げるための研究環境構築を行う予定である。
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Research Products
(1 results)