2023 Fiscal Year Research-status Report
シナリオプランニングを用いたまちづくりワークショップ手法と情報データベースの開発
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22K14403
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
阿部 俊彦 立命館大学, 理工学部, 准教授 (00608466)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | まちづくり / ワークショップ / シナリオプラニング / 情報データベース / 地理情報システム / 住民参加 |
Outline of Annual Research Achievements |
2年目は、「シナリオプランニングを用いたまちづくりワークショップ」を実施し、「まちづくり情報データベース」の試作を行った。 1年目のステップ1の基礎調査を踏まえ、ステップ2として、ケーススタディ地区において、シナリオプラニング型のワークショップを実施した。南草津駅前エリアでは、地域住民の参加のもとで、駅前広場のデザインを検討するためのワークショップを実施した。老上小学校区のまちづくり協議会において、地域住民の参加のもとで、エリアのまちづくり計画の策定と、まちづくりセンターの建て替え案のデザインワークショップを実施した。 ステップ3として、南草津駅前エリアのワークショップの結果をまちづくり情報データベースに搭載し、これを用いて、ワークショップに参加できなかった地域住民を対象にオンラインワークショップを実施し、その有効性を把握した。 以上の研究の成果として、駅前・公園・水辺・住宅地等、多様な市街地タイプのシナリオ作成を行うことができた。また、オンライン併用のワークショップ手法を開発し、対面のワークショップに参加できなかった地域住民のまちづくりへの参加を推進することができた。すなわち、情報データベースによって、多くの関係者が継続的にまちづくりに関与することが可能となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
すべての工程が予定通りに進んでいるため、特に問題ありません。
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Strategy for Future Research Activity |
情報データベースの運用と有用性の検証を行うために、ワークショップの参加者やデータベースの利用者アンケートを実施し、情報データベースの実装化を目指す。また、国内学会の論文投稿、研究発表、関係行政団体との実装化に向けた検討会を開催する。
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Causes of Carryover |
2年目に実施予定であった情報データベースの制作の一部が終わっていないことと、学会論文などの発表が未発表のため、3年目(今年度)の学会大会で発表する際に、発表及び参加のための費用が必要となるため。
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