2022 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
22K14438
|
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
杉下 佳辰 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 助教 (70845263)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | 航空遅延 / 航空ネットワーク / ネットワーク科学 / テンポラル・ネットワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
航空システムにおいて、ある便で発生した遅延は、機材の連続的な使用等が要因となり後続の便へと伝播し、システム全体へと波及しうる。航空システムは、時々刻々とそのネットワーク構造が変化するダイナミックなシステムである。このため、システムレベルでの遅延波及プロセスは極めて複雑であり、十分に解明されていない。そこで本研究では、遅延の因果関係を表すネットワークを構築し、これをネットワーク科学におけるテンポラル・ネットワーク理論を応用して定量的に解析する新たなフレームワークを提案する。提案手法を2019年の日本の国内航空ネットワークに適用した。現在この研究成果をまとめた論文を執筆中である。また、航空システムに関する国際会議ATRS 2023でも成果発表を予定しており、アブストラクトが既に受理されている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究計画通りに進捗しており、既に一定の成果が出ている。現在研究成果を論文としてまとめているところである。2022年11月に開催された第66回土木計画学研究会では既に研究成果を発表している。2023年7月に開催される航空の国際会議ATRS 2023でも発表予定であり、アブストラクトが受理されている。
|
Strategy for Future Research Activity |
2023年7月に開催される航空の国際会議であるATRS 2023で研究成果を発表し、フィードバックをもらい、更に研究を発展させていきたいと考えている。また、現在は因果性検定にグレンジャー因果性を用いているが、これ以外の因果性検定を応用することも検討している。
|
Causes of Carryover |
データ購入を次年度以降に変更したことが最大の理由である。また、論文執筆途中であるため、論文投稿費および英文校閲費に充てる額も次年度へと繰り越している。
|
Research Products
(2 results)