2022 Fiscal Year Research-status Report
Bond Strength of Adhesive Injection Post-installed Rebars During Fire and After Fire for Building Stock and Renaissance
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22K14457
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Research Institution | Oyama National College of Technology |
Principal Investigator |
大和 征良 小山工業高等専門学校, 建築学科, 准教授 (80911122)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 接着系あと施工アンカー / 耐火性能 / 付着強度 / 火災時(高温時) / 火災後(高温履歴後) |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度(昨年度・2022年度),実験試験体の製作は行ったが,コロナ下の影響で,その製作試験体の学生の実験を遂行することなく,今年度(2年目・2023年度)に持越しとなった。 よって,研究において,試験体製作費(¥264,000-)のみを使用したものの,直接経費の残金:\836,000-を本年度予算へ繰り越すことになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初年度(昨年度・2022年度),実験試験体の製作までを行うことができたが,コロナ下の影響で,その製作試験体の学生の実験を遂行することなく,今年度(2年目・2023年度)予算へ繰り越すことになった。今年度その製作した試験体の実験を遂行する。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで筆者が唯一我が国で行った,長期部材接合を想定した火災時(高温時)び火災後(加熱冷却後)の接着系(有機系)注入方式あと施工アンカー・カートリッジ型の付着強度の実験は,コンクリート強度が限られた強度(24MPa~28MPa)の条件のみの実験的検証であった。しかしながら,実際の建物の部材接合を想定した場合,コンクリート強度として,15MPa~36MPa程度までは多く存在しており,長期部材接合の評価や設計を行う上で,これまでの実験のみでは検証不足であった。従って,長期部材接合を想定した火災時(高温時)及び火災後(加熱冷却後)の接着系(有機系)注入方式あと施工アンカー・カートリッジ型の付着強度におけるコンクリート強度が15MPa~24MPaの比較的低強度,及び30MPa~36MPaの比較的高強度の条件の実験的検証を行う。 また、コンクリート強度のパラメータに加え,異形鉄筋の種類(節の種類)や接着剤の種類もパラメータに加え,昨年度試験体製作のみで終了したため,本年度は12~24体程度の試験体数の実験を遂行する予定である。その後実験データを基に解析的検証(有限要素法熱伝導解析)の方法についても,検討を行う予定である。
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Causes of Carryover |
2022年度(令和4年度),実験試験体の作成は行ったが,コロナ下の影響で,学生の実験への遂行ができず,研究において,試験体製作費のみの使用で,それ以外の残金を2023年度(令和5年度)に繰り越すことになった。 2023年度(令和5年度)は,2022年度行うことのできなかった実験10体を遂行し,さらに,2023年度予定していた10~12体も実験を行い,全20~24体の実験を遂行する予定である。 また,解析についても検討を行う。
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