2024 Fiscal Year Annual Research Report
ネコモルビリウイルスの持続感染に不完全ウイルスRNAが果たす役割の解明
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22K14999
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| Research Institution | Osaka Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
坂口 翔一 大阪医科薬科大学, 医学部, 助教 (20815279)
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| Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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| Keywords | ネコモルビリウイルス / 不完全ゲノム / RNA依存性RNAポリメラーゼ |
| Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、ネコモルビリウイルス(FeMV)の慢性感染を制御する要因として、不完全ウイルスRNA(DVG)の生成機構とウイルス増殖抑制機構を解明することを目的とした。 前年度までに、FLDS法によるdsRNA選択的シークエンスにより、DVG出現座位を解析していた。今年度は通常のRNA-seqも実施して両データを統合し、DVGレパートリーを網羅的に解析した。その結果、各DVGの産生割合を高精度に定量でき、特にH遺伝子中盤にジャンクションをもち、トレーラー配列から約500塩基に接続するcopy-back型DVGが総DVGの約10%を占めることを確認した。他にも、L遺伝子途中にジャンクションをもち、トレーラー配列に接続するDVGが3種みられた。またM遺伝子またはP遺伝子内にジャンクションをもつDVGもみられた。最も割合の高かったDVGを、OE-PCR法によってクローニングし、T7プロモーターを付加した。さらに、網羅的に収集したRNA依存性RNAポリメラーゼ(RdRp)配列のクラスタリングとモチーフ解析結果を、再クラスタリングすることで、RdRpの主要モチーフ以外の保存領域を推測できることがわかった。 今後、in vitro転写を実施し、生成された人工合成DVGについて、FeMV持続感染CRFK細胞またはVero細胞に共導入し、TCID50法により測定するウイルス力価の変動や、インターフェロンの発現変化を調べる予定である。さらに、パラミクソウイルスRdRpに共通する保存領域について、人為的変異を加えた解析を行うことにより、DVG産生とポリメラーゼの関係を調べることができる。 本成果はFeMVのみならずモルビリウイルス持続感染機構の普遍的理解やDVGベースの抗ウイルス戦略、パラミクソウイルス治療標的の創出につながると考えている。
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