2023 Fiscal Year Research-status Report
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22K15282
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Research Institution | Takasaki University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
吉田 一貴 高崎健康福祉大学, 薬学部, 講師 (70803154)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | P2受容体 / 炎症性腸疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では炎症性腸疾患(IBD)におけるP2X4受容体の役割を明らかにし、P2X4受容体がIBDの新規治療ターゲットとなりうるか検討する。また、消化管におけるP2X4受容体の機能解析を行い、腸上皮細胞におけるP2X4受容体の役割を明らかにする。 これまでに、デキストラン硫酸(DSS)による体重減少や炎症性サイトカインの産生など大腸炎症状が野生型マウスと比べてP2X4受容体欠損マウスで軽減することを見出しきた。本年度は腸内細菌の影響を考慮し、P2X4受容体ヘテロ欠損マウスから得られた同腹仔マウスを用いて腸炎モデルマウスを作成した。同腹仔マウスを用いた実験では、これまでに確認してきた腸炎の軽減が再現できなかった。さらに、正常マウスにおいて野生型とP2X4受容体欠損マウスで発現量に差が認められていた遺伝子も同腹仔マウスでは差がなくなっていた。このことから、これまでに見えていた現象はP2X4受容体欠損による腸内細菌叢の変化である可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
P2X4受容体欠損によって細胞機能が変化することで炎症性腸疾患の症状が変化すると考えていた。しかし、予想と異なり、P2X4受容体欠損による病態変化は腸内細菌叢の影響を強く受けていたことが明らかとなった。これまで細菌叢に着目した解析を行っておらず再実験を行う必要があるため、やや遅れているとした。
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Strategy for Future Research Activity |
野生型マウスとP2X4受容体欠損マウスにおける腸内細菌叢の違いをメタゲノム解析を用いて明らかにする。また、抗生剤投与による除菌や糞便投与による細菌叢の再構築がこれまで得られた結果と矛盾しないか検討していく。
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Causes of Carryover |
試薬などが購入できない少額の予算が残ったため
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Research Products
(2 results)