2023 Fiscal Year Research-status Report
2型糖尿病マウスを用いた糖尿病誘発骨脆弱性に対するSGLT2阻害薬の影響の解明
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22K15298
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Research Institution | Niigata University of Pharmacy and Medical and Life Sciences |
Principal Investigator |
神田 循吉 新潟薬科大学, 薬学部, 准教授 (20410227)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 骨代謝 / 糖尿病 / 骨芽細胞 / 破骨細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、2型糖尿病モデルマウス(db/dbマウス)を用いて糖尿病が誘発する骨脆弱性に対するSGLT2阻害薬投与の影響を解明することである。今年度は、SGLT2阻害薬のイプラグリフロジンを24週間連日経口投与したdb/dbマウスの脛骨近位部骨検体を用いて骨組織形態計測を実施した。db/dbマウスでは、非糖尿病マウスと比較し海綿骨の骨量と骨梁幅の有意な減少ならびに骨梁間隙の有意な増加が認められた。一方、db/dbマウスへのイプラグリフロジン投与により、db/dbマウスで認められた骨量の減少ならびに骨梁間隙の増加は抑制する傾向が認められた。さらに、昨年度末に開始した2剤目の検討薬剤であるダパグリフロジンの動物実験を終了し、血液や下肢骨の検体を得た。現在、実験動物用X線CT装置を用いて下肢骨の骨密度計測と骨形態学的指標を得るための脛骨海綿骨薄切標本の作製に着手している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
所属研究室教員の退職により講義や実習の教育負担が著しく増えたため、予定していた研究計画に遅延を生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
動物実験は当初計画通り遂行できており、今後は血清検体を用いた各種骨代謝マーカーの測定と、骨検体を用いた骨密度解析、骨組織形態計測、骨細胞の遺伝子発現量の測定・解析を進める予定である。
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Causes of Carryover |
予定より実験計画に遅延が生じたため、検体の測定に要する試薬等の購入が遅れた。次年度以降の消耗品購入に充てる予定である。
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