2022 Fiscal Year Research-status Report
雌性生殖細胞の試験管再構築系確立に向けた、ヒトiPS細胞に見られる多様性の解析
Project/Area Number |
22K15381
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
北村 彩佳 京都大学, 高等研究院, 特定研究員 (10912107)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
Keywords | in vitro再構築系 / ヒトiPS細胞 / エピゲノム / 始原生殖細胞 / 卵原細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度はエピゲノム状態の異なる複数の雌性iPS細胞から安定して卵原細胞を誘導するin vitro再構築系を確立した。1細胞発現解析から卵原細胞としての成熟度を解析し、細胞株による成熟度の違いを認めた。DNAメチル化状態を解析し、確立した実験系においてもエピゲノムリプログラミングが生じていることを確認した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実験系の確立及びサンプルの回収は概ね終了しており、今後次世代データや免疫染色などを行いデータの取得を行う予定である。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後は、遺伝子発現、ChIP-seq、DNAメチル化状態など取得した次世代データの解析を統合的に行い、雌性iPS細胞のエピゲノム状態の違いが誘導により得られた卵原細胞に及ぼす影響を明らかにする。また、免疫染色及びRNA-FISHを行い、組織学的な成熟度あるいはリプログラミングの進行度について解析を行う予定である。
|
Causes of Carryover |
初年度は複数の雌性iPS細胞から安定して卵原細胞を作成する実験系の構築に取り組んだ。2年目はこれらのサンプルを解析するフェーズとなり、Transcriptomeやメチル化状態の変化などを解析する予定である。これらの実験にあわせて資金を使用する予定であるため、繰り越しを行った。つまり実験を行う順番に変更が生じたため、次年度使用額が生じた。
|
Research Products
(2 results)