2023 Fiscal Year Research-status Report
びまん性大細胞型Bリンパ腫における中枢神経系浸潤の機序
Project/Area Number |
22K15413
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
山本 渉 埼玉医科大学, 医学部, 助教 (20748016)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | びまん性大細胞型 B リンパ腫 / 中枢神経系浸潤 |
Outline of Annual Research Achievements |
当施設で診断した新規びまん性大細胞型 B リンパ腫(DLBCL)症例より,中枢神経系(CNS)浸潤を来たしていたものを病理診断システムより抽出し,電子カル テシステムを利用し臨床学的な事項に関して調査を行った.該当例は 30 例認め,年齢中央値は 65.5 歳で,原発部位は精巣が 2 例,副鼻腔が 2 例,乳房が 1 例,子宮が 1 例含まれていた.骨髄浸潤は 5 例でみられた.診断時の stage III/IV の進行期の症例が 27 例で,international prognostic index が high intermediate/high の例が 23 例であった.観察期間中央値は 1506 日で,死亡は 15 例でみられ,死因は全例悪性リンパ腫であった.ケモカインレセプターの 免疫染色を数例で施行したが,染色不良があり現時点で有意な結果が得られなかった.現在,ホルマリン固定パラフィン包埋組織標本からの DNA 抽出を行い,panel sequence による遺伝子変異の解析を行っている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
免疫染色において染色不良があり染色条件の再検討や検体の質の確認が必要な状況であり,遺伝子変異の検索においても微小な検体であり DNA 抽出や解析に時間を要しているため.
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Strategy for Future Research Activity |
蛋白発現の確認のための免疫組織学的評価の継続を行いながら,RNA の発現や遺伝子変異を含めた評価の追加を行っていく.
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Causes of Carryover |
前年度の研究計画に遅れがあり,持ち越しとなった検討事項があるため,それらを含めながら研究を進めていく計画となっている.
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