2023 Fiscal Year Annual Research Report
喘息悪化を誘導するTxnipの新たな酸化ストレス除去機構の解明
Project/Area Number |
22K15484
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
小久保 幸太 千葉大学, 大学院医学研究院, 助教 (20907711)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | Memory Th2細胞 / 酸化ストレス / ROS / Txnip / 喘息 / アレルギー性疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
喘息をはじめとするアレルギー性疾患の患者数は先進国、発展途上国を問わず増加の一途をたどっている。アレルギー性疾患の発症・悪化には、抗原と反応したeffector Th2細胞からのmemory Th2細胞形成が主要な役割を果たしている。我々はこれまでに、酸化ストレス除去機構の制御因子であるTxnipがmemory Th2細胞形成を介して気道炎症病態を悪化させることを明らかにした。本研究ではTxnipがmemory Th2細胞形成を促進する分子メカニズムを明らかにすることで、アレルギー性疾患および喘息の新規治療法開発への分子基盤の構築を目指した。 本研究は、Txnipを研究対象として用いることで、これまで未解明であった「喘息の病態形成における酸化ストレス量制御の役割」を明らかにすることを目的とした。これまでの研究により我々は、Txnipが酸化ストレス除去に働き、アポトーシスを抑制することを発見している。また、Txnipがmemory Th2細胞形成を介して気道炎症病態を悪化させることも確認している。さらに、memory Th2細胞形成を促進するTxnipの酸化ストレス除去が、これまで報告されていた分子メカニズムとは異なる新規の分子メカニズムを介していることを明らかにしている。そこで、令和5年度においては、Txnip下流の分子メカニズムとして同定したNrf2とBlvrbの遺伝子を過剰発現させることで、酸化ストレスやアポトーシスが減少するのかを検討した。 Txnipが気道炎症病態に影響することは新たな発見であり、酸化ストレス量の制御機構を標的としたアレルギー性疾患の新規治療法開発につながる可能性があると考えられる。
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Research Products
(6 results)