2022 Fiscal Year Research-status Report
嗅上皮に偏在するSiglecF陽性好中球由来細胞は神経再生を助けるか
Project/Area Number |
22K15486
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小川 慶 東京大学, 保健・健康推進本部, 助教 (10877020)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | RNA-seq / 好中球 / 嗅上皮 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、マウスを用いて、嗅上皮特異的好中球由来細胞に発現する遺伝子の網羅的解析を行った。 嗅上皮特異的好中球由来細胞を表面マーカー発現パターンから2つのサブタイプに分けた。セルソーターを用いてサブタイプごとに嗅上皮特異的好中球由来細胞を分収し、バルクのRNAシークエンスを行った。コントロールとして嗅上皮に存在する好中球の解析も行った。 セルソーティングは、研究責任者が客員研究員を務める東京薬科大学生命科学部免疫制御学研究室で自ら行った。 嗅上皮特異的好中球由来細胞は大変レアな細胞であり、わずかな細胞・RNAしか採取できない。熟練したRNA抽出技術が必要であるため、RNA抽出・シークエンス・バイオインフォマティクスを用いた解析は外部受託サービスに依頼した。 嗅上皮特異的好中球由来細胞に高く発現する遺伝子がのサブタイプごとに判明したため、今後それらの遺伝子に着目し解析を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度は、マウスを用いて、嗅上皮特異的好中球由来細胞に発現する遺伝子の網羅的解析を行った。 嗅上皮特異的好中球由来細胞を表面マーカー発現パターンから2つのサブタイプに分けた。 セルソーターを用いてサブタイプごとに嗅上皮特異的好中球由来細胞を分収し、バルクのRNAシークエンスを行った。コントロールとして嗅上皮に存在する好中球の解析も行った。 セルソーティングは、研究責任者が客員研究員を務める東京薬科大学生命科学部免疫制御学研究室で自ら行った。 嗅上皮特異的好中球由来細胞は大変レアな細胞であり、わずかな細胞・RNAしか採取できない。熟練したRNA抽出技術が必要であるため、RNA抽出・シークエンス・バイオインフォマティクスを用いた解析は外部受託サービスに依頼した。
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Strategy for Future Research Activity |
嗅上皮特異的好中球由来細胞に高く発現する遺伝子がのサブタイプごとに判明したため、今後それらの遺伝子に着目し解析を進める予定である。
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Causes of Carryover |
当初予定していたsingle cell RNA-seqではなくbulkのRNA-seqをまず行ったため、シークエンス費用が当初の予定より低くなった。 来年度以降single cell seqを含めた免疫学的実験を検討しておりその費用として使用する予定である。
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