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2023 Fiscal Year Research-status Report

メモリーCD8+T細胞で発現するDMRTA1の機能解析

Research Project

Project/Area Number 22K15495
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

近藤 博之  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (60935047)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
KeywordsメモリーCD8+T細胞 / インフルエンザウイルス
Outline of Annual Research Achievements

今年度では注目している転写因子の遺伝子欠損マウスを使ったT細胞解析では、コントロールマウスに比べ欠損マウスの胸腺や脾臓内でのT細胞の分化に異常が観察できなかった。しかしながら、欠損マウスのT細胞をCD3/CD28刺激により活性化し、活性化マーカーCD69の発現を検証した結果、コントロールに比べCD69の発現が有意に低下することが明らかになった。これらのことから、注目している転写因子がT細胞の活性化に関与することが考えられ、次にインフルエンザウイルス感染実験を行った。その結果、現在注目している転写因子のT細胞特異的欠損マウスではコントロールマウスに比べ感染7、14、28、35、60日目での肺でのインフルエンザウイルス特異的CD8+T細胞の細胞数に変化が見られなかったが、感染7日目での脾臓内のインフルエンザウイルス特異的CD8+T細胞の細胞数が有意に増加することが明らかになった。また、現在注目している転写因子のT細胞特異的欠損マウスでは感染7日目の肺のインフルエンザウイルス特異的CD8+T細胞ではT細胞の機能因子GranzymeBの発現が有意に減少することも明らかとなった。次に、インフルエンザウイルスに対する2次応答解析では移植した遺伝子欠損マウスのインフルエンザウイルス特異的CD8+T細胞でのGranzymeBの発現が有意に低下することが明らかとなり、注目している転写因子が早期のT細胞の活性化に関与し、その後のメモリーCD8+T細胞の機能に関与することが考えられ、現在さらに解析を進めている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

理由としては、3つ挙げられる。1つ目としてはインフルエンザウイルス感染実験が順調に行うことができ、実験に使用するウイルス濃度も早く決めることができた。2つ目としては、注目している遺伝子欠損マウスでのインフルエンザウイルス感染における表現型が得られたことである。表現型が感染7日目であったことから、マウスを長期的に飼育せずに表現型が得られることは、進捗状況に大きく影響する。3つ目としては、最終年度で行うことを予定していたインフルエンザウイルスに対する2次応答実験が比較的スムーズに行えたことである。これら3つのことから、現在までの進捗状況としては、おおむね順調に進展していると考えている。

Strategy for Future Research Activity

本研究課題の今後の研究の推進方策では、注目している転写因子がどのようにT細胞の活性化に関与しているかについて遺伝子発現解析やタンパク質発現解析を進め、分子機構について明らかにしていく。これまでの、解析結果についてはまとめ、分子生物学会での発表や今年度での論文投稿について準備していく予定である。

  • Research Products

    (4 results)

All 2023

All Presentation (4 results)

  • [Presentation] Dysfunction of proteasomes in T cells causes immunodeficiency2023

    • Author(s)
      Erkhembayar Shinebaatar, Junko Morimoto, Hiroyuki Kondo, Koji Yasutomo
    • Organizer
      第52回 日本免疫学会学術集会
  • [Presentation] CD153+ CD4+ T cells and CD30+ cells exacerbate the autoimmune pathology in salivary glands of Sjgren's syndrome2023

    • Author(s)
      Kunihiro Otsuka, Hiroyuki Kondo, Shin-ichi Tsukumo, Aya Ushio, Naozumi Ishimaru and Koji Yasutomo
    • Organizer
      第52回 日本免疫学会学術集会
  • [Presentation] インフルエンザウイルス肺炎の免疫応答におけるマルチプレックス時空間解析とそこから発見した組織修復性CD4陽性T細胞の解析2023

    • Author(s)
      近藤 博之, 岡部 克生, 川阪 安人, 大塚 邦紘, 安友 康二
    • Organizer
      第46回 日本分子生物学会年会
  • [Presentation] シングルセル解析を基盤としたシェーグレン症候群の病態解明2023

    • Author(s)
      大塚 邦紘, 近藤 博之, 九十九 伸一, 牛尾 綾, 永尾 瑠佳, 青田 桂子, 石丸 直澄, 安友 康二
    • Organizer
      第31回 日本シェーグレン症候群学会学術集会

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Published: 2024-12-25  

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