2022 Fiscal Year Research-status Report
The novel role of intercellular adhesion molecule claudin-3 on eosinophilic airway inflammation in asthma
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22K15496
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
石井 由美子 九州大学, 大学病院, 医員 (60778819)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | クローディン‐3 / 喘息 / 好酸球性炎症 / 細胞間接着分子 |
Outline of Annual Research Achievements |
アレルギー性喘息では、肺に到達したアレルゲンが気道上皮細胞間を通過して体内に侵入し、好酸球などによる免疫応答を引き起こす。喘息患者は気道上皮バリア障害を認めるが、上皮バリア障害がアレルギー性免疫応答へどのように影響するかは不明である。上皮バリア構成分子クローディン‐3は気道上皮細胞に発現するが喘息病態における役割は未検討である。我々はクローディン‐3欠損マウスで卵白喘息モデルを解析し、クローディン‐3欠損で気道の好酸球性炎症が軽快することを見出した。そこで本研究で、クローディン‐3の好酸球性気道炎症における役割と作用機序を明らかにすることを目的とし、実験を行った。作用機序を上皮バリア形成に限らず検討し、更に上皮細胞以外、特に免疫担当細胞での発現・機能も解析することを予定した。 我々はクローディン‐3野性型と欠損マウスを卵白アルブミン(OVA)で感作・曝露したところ、野性型マウスでは気道過敏性亢進、気道杯細胞の増生を認めたが欠損マウスでは認めなかった。OVA感作・曝露後の気管支肺胞洗浄液中の好酸球数、IL-5、IL-13は野性型マウスと比較しクローディン‐3欠損マウスでは有意に低値であった。蛍光標識OVAを経気道投与し肺内樹状細胞による取り込みをフローサイトメトリーおよび蛍光免疫染色で評価したところ、OVAを取り込んだ肺内樹状細胞数は野性型と比較しクローディン‐3欠損マウスで有意に少なかった。一方、クローディン‐3野性型および欠損型マウスから採取・誘導した骨髄由来樹状細胞によるOVA貪食能には差を認めなかった。 本成果は学会で発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
順調に実験が行え、実験結果も解析可能であったため、学会発表が可能であった。
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Strategy for Future Research Activity |
クローディン‐3欠損マウスを用いた喘息モデルでは喘息病態が減弱していたため、メカニズム解析を予定通り進める。上皮細胞と樹状細胞、およびそれらの相互作用に特に注目してメカニズムを検討する予定である。
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Causes of Carryover |
実験が順調であったこと、当該研究に対する他の助成金が獲得できマウス飼育管理料はそちらから支払ったことから次年度使用額が生じ、得た結果から次年度はシングルセル解析などで研究を進める予定である。
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