2023 Fiscal Year Research-status Report
成人Bリンパ芽球性白血病の予後と間葉系幹細胞のSPARC発現の関連性の解明
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22K15509
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
岩佐 磨佐紀 滋賀医科大学, 医学部, 講師(学内) (60794310)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 間葉系幹細胞 / 急性リンパ性白血病 / SPARC / 急性骨髄性白血病 |
Outline of Annual Research Achievements |
急性リンパ性白血病で研究を進める予定であったが、急性リンパ性白血病症例が少数例のみで、その中で研究に同意いただけなかった症例か、十分骨髄が採取できず検体不十分の症例のみであり、期間内での急性リンパ性白血病での研究遂行は困難と判断した。そこで、検体が集まっている急性骨髄性白血病症例で検討する方針とした。急性骨髄性白血病症例のMSCに発現するSPARCについて、リアルタイムPCR法で検討を進めている。正常ドナーとの少数例比較では、発現の差は認めていない。サンプル数はもう少し増やすことができ、また個々の症例の治療反応など踏まえ、解析を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
上述の通り、急性リンパ性白血病サンプルが集まらず、急性骨髄性白血病での解析を行うこととした。昨年度は現状を予測し、急性骨髄性白血病サンプルからMSCを分離し、実験可能な状態まで培養を進め保存している。
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Strategy for Future Research Activity |
保存してあるMSCからRNAを採取し、リアルタイムPCR法を実施する。発現に差がみられる場合など、ウェスタンブロッティングにより蛋白レベルでの解析も行う。明らかな傾向が得られない場合などは、臨床経過と併せて解析を行い、早期再発やMRDの陰転化が得られないなどの経過とSPARCの発現とに相関があるか否かを解析する。
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Causes of Carryover |
サンプルの問題で昨年度に十分な実験を行うことができなかった。今年度は急性骨髄性白血病サンプルに切り替え実験を鋭意進める。フローサイトメトリーに必要な抗体の購入、ウェスタンブロッティングに関わる物品購入など本年度に行う予定である。
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