2022 Fiscal Year Research-status Report
悪性骨軟部腫瘍における腫瘍微小環境を標的とした複合免疫療法の確立
Project/Area Number |
22K15513
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
吉田 晶 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 技術職員 (00910514)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 骨軟部肉腫 / 腫瘍微小環境 / 腫瘍随伴マクロファージ |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、悪性腫瘍に対する免疫療法の開発は急速に発展し、様々な悪性腫瘍で免疫チェックポイント阻害薬の有効性が明らかになってきている。しかし、肉腫に対する免疫チェックポイント阻害薬の有効性は限定的であるとするエビデンスが蓄積されつつあり、従来の治療薬の枠組みを超えた新しい免疫療法の開発が必要とされている。また、腫瘍微小環境の主要な構成細胞である腫瘍随伴マクロファージ(tumor-associated macrophage: TAM)が、免疫チェックポイント阻害薬の後を継ぐ次の重要な腫瘍免疫のターゲットになり得ることが示唆されている。しかし、その分化や機能を阻害するために重要な分泌サイトカイン/ケモカインは特定されておらず、また、そのプロファイルにより微小環境ネットワークがどのように形成されているかは明らかにされていない。 本研究では、腫瘍微小環境の主要な構成細胞である腫瘍随伴マクロファージが、免疫チェックポイント阻害薬の次の重要な腫瘍免疫の標的として注目されており、TAM標的複合免疫治療の確立を目指すために、TAM標的複合免疫治療による抗腫瘍効果の検討および悪性骨軟部腫瘍の微小環境に与える影響を検討している。 今年度は、複数の細胞株より分泌サイトカインを網羅的に検討し、解析を進めている。引き続き骨軟部肉腫における、腫瘍微小環境に対する影響および複合免疫療法の確立に関して検討を進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ヒトおよびマウス骨軟部腫瘍細胞株から培養上清中に分泌される液性因子をサイトカイン/ケモカインアレイ解析を行っているが、解析が十分に進んでおらず、次の複合免疫治療(PLX3397+特定サイトカイン/ケモカイン関連分子阻害剤)の悪性骨軟部腫瘍細胞株および腫瘍由来in vitro TAMモデルに対する有効性の検討に進めていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
ヒトおよびマウス骨軟部腫瘍細胞株から培養上清中に分泌される液性因子をサイトカイン/ケモカインアレイ解析を詳細に検討し、次の複合免疫治療(PLX3397+特定サイトカイン/ケモカイン関連分子阻害剤)の悪性骨軟部腫瘍細胞株および腫瘍由来in vitro TAMモデルに対する有効性の検討を進めていきたいと考えている。
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Causes of Carryover |
ヒトおよびマウス骨軟部腫瘍細胞株から培養上清中に分泌される液性因子をサイトカイン/ケモカインアレイ解析を行っているが、解析が十分に進んでおらず、次の複合免疫治療(PLX3397+特定サイトカイン/ケモカイン関連分子阻害剤)の悪性骨軟部腫瘍細胞株および腫瘍由来in vitro TAMモデルに対する有効性の検討に進めていないため。 次年度はPLX3397+特定サイトカイン/ケモカイン関連分子阻害剤の購入、in vitro TAMモデルの作成に使用する予定である。
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[Presentation] 腫瘍随伴マクロファージの浸潤割合および予後を予測する血中バイオマーカーの特定 浸潤性軟部肉腫患者における検討2022
Author(s)
畑 利彰, 藤原 智洋, 吉田 晶, 近藤 彩奈, 近藤 宏也, 佐藤 浩平, たき平 将太, 中田 英二, 国定 俊之, 箱崎 道之, 尾崎 敏文
Organizer
日本整形外科学会基礎学術集会
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