2022 Fiscal Year Research-status Report
切除不能膵癌における化学療法効果予測因子となりうるmicroRNAの探索
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22K15566
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
森町 将司 東海大学, 医学部, 助教 (70838010)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 膵癌 / microRNA / 化学療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年4月から2023年3月末までの1年間で、新規の切除不能膵癌患者のうち、当研究に参加いただいたのは計13名であった。内訳として、8名は初回化学療法としてGEM+Nab-PTX療法を選択し、5名がFOLFIRINOX療法を選択された。2023年4月1日の時点でGEM+Nab-PTX療法を初回化学療法として選択した症例のうち、2名は重篤な有害事象で、2名は病勢増悪でGEM+Nab-PTX療法を終了となっている。現在も継続しているのは4名である。FOLFIRINOX療法を初回化学療法として選択した症例のうち、2名は病勢増悪で終了し、現在も継続しているのは3名である。各初回化学療法で病勢増悪となった症例が5例集まった段階で化学療法導入直前と病勢増悪時の血液中のmicroRNAの発現をマイクロアレイで網羅的に評価し、候補のmicroRNAを絞り込む予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画としては3年間でGEM+Nab-PTX療法、FOLFIRINOX療法20例ずつを想定している。現在のところ、GEM+Nab-PTX療法は想定よりもやや多く、FOLFIRINOX療法は想定よりもやや少ない募集となっている。全体としては概ね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
マイクロアレイによる網羅的な解析で候補のmicroRNAが見つからなかった場合には、膵癌血液中で上昇もしくは減少が報告されている既知のmicroRNAや研究実施者 (森町 将司)が、以前、膵癌組織検体を用いて発見した膵癌予後と関連するmicroRNAを用いて解析する。
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Causes of Carryover |
網羅的な解析を行うために想定している症例数にまだ達しておらず、まだ解析を施行していないため。2023年度中に解析に必要な症例が集まる見込みであり集まり次第、2022年度に遂行予定だった費用を用いmicroRNAの網羅的解析を行う。
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