2022 Fiscal Year Research-status Report
Assessment of mixed depression and bipolar disorder by longitudinal MRI and establishment of rational treatment strategies.
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22K15763
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
新里 輔鷹 広島大学, 医系科学研究科(医), 研究員 (20838057)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 混合性うつ病 / MRI / 双極性障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者は、これまでの研究においてうつ病エピソードにおいて閾値下の軽躁病エピソードの混入に関する報告を行い、双極性、重症度、若年が危険因子であることを報告した(Shinzato et al, Neuropsychiatr Dis Treat, 2019)。2022年度は予備的解析としてうつ病376例、健常群238例を対象にfreeSuferによる解析を行った。脳構造への上記で報告したなリスク因子を含めた各種因子の影響を検討した所、過去の逆境的体験と右の側坐核の体積の萎縮との関係が明らかになった。 次に健常群、うつ病群、双極性障害群において、自覚的・他覚的に計測できる閾値化の軽躁症状の縦断経過における頻度を測定した。横断像では自覚所見及び他覚所見における閾値化の軽躁症状の出現頻度は過去の我々の報告とほぼ同一であったが、縦断的に経過においては閾値下の軽躁症状は特定のグループだけに特異的に出現するのではない事が明らかになった。 現在約1000撮像のfreeSuferによる解析を終了しており、次年度に閾値下の軽躁症状と構造画像の関係について解析を行う事でこの閾値下の軽躁症状の混入が疾患特異的なのか状態依存的なのかを検討する予定である。 2022年度には我々のグループではうつ病の安静時機能的MRIを用いたバイオマーカーの縦断的再現性について報告した(Okada G et al, J Affect Disord, 2023)。このバイオマーカーの各結合を解析したとこ右楔部と右上側頭回の結合が閾値下の軽躁症状と関連していることが明らかになった。これらの成果は次年度にさらなる解析を行い報告を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022度は予備的解析において、うつ病における過去の逆境的体験と右の側坐核の体積の萎縮との関係、安静時機能的MRIの解析では閾値下の軽躁症状と右楔部と右上側頭回との関連を明らかにした。 閾値下の軽躁症状の縦断的頻度及び約1000撮像のfreeSuferによる解析を終了しており、これらの結果の品質チェックの終了後にさらなる解析を行う準備段階にある。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究においては、うつ病及び双極性障害に認める閾値下の軽躁症状と構造画像・安静時機能的MRIによる生物学的指標との関連を検討する事で、気分障害における閾値下の軽躁症状の生物学的基盤を明らかにすることを目的としている。うつ病から双極性障害の差異及び同一の基盤を明らかになる事が期待される。現在予備的解析が終了し論文化の過程にあり、次年度以降に報告すべく準備を進めていく。
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Causes of Carryover |
2023年度より所属先が異動する事となった。その為計画の大幅な修正を余儀なくされた。その為本年度は予備的解析を中心に行った。次年度以降も元所属先では客員研究員としての勤務を予定している。元所属先との研究協力を継続しながら、次年度は本年度までに行った予備的解析の結果の論文化を中心に行っていく。
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Research Products
(8 results)