2023 Fiscal Year Research-status Report
Assessment of mixed depression and bipolar disorder by longitudinal MRI and establishment of rational treatment strategies.
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22K15763
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
新里 輔鷹 琉球大学, 病院, 講師 (20838057)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 混合性うつ病 / MRI / 双極性障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は臨床精神神経薬理学会のシンポジウムにおいて「抑うつ性混合状態の評価と危険因子」の演題で発表を行った。昨年度までの研究で得られたfreeSuferによる脳構造解析におけるうつ病エピソードにおける閾値下の軽躁症状の影響する脳部位、自閉ペクトラム症の影響(Zamami Y et al, Psychiatry Res. 2021)について報告を行った。また生物学的精神医学会では「大うつ病性障害の脳内ネットワークマーカーの縦断的信頼性と臨床状態との関連性の検証」の演題で報告を行った。2022年度には我々のグループではうつ病の安静時機能的MRIを用いたバイオマーカーの縦断的再現性について報告(Okada G et al, J Affect Disord, 2023)しているが、縦断的な解析においてうつ病バイオマーカーはうつ病群でも再現性が担保されることを明らかにした。さらに昨年度明らかにしたようにこのバイオマーカーの各結合を解析したところ右楔部と右上側頭回の結合が閾値下の軽躁症状と関連していることが明らかになっており、これらの成果については現在論文化を行っている最中である。双極症との関連についてもさらなる解析を行う事で、閾値下の軽躁症状が状態依存性なのか疾患依存性なのか検討する予定である。その他混合性うつ病とBDNFの関係(Otsuka N et al, Psychiatry Investig. 2023)、飲酒パターンとアルコール使用中止後も残存するうつ状態の関係(Kurihara K et al , Neuropsychopharmacol Rep. 2024)について報告を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年度より所属機関が広島大学から琉球大学に変更となった。その為解析環境の構築が必要となった。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究においては、うつ病及び双極性障害に認める閾値下の軽躁症状と構造画像・安静時機能的MRIによる生物学的指標との関連を検討する事で、気分障害における閾値下の軽躁症状の生物学的基盤を明らかにすることを目的としている。うつ病から双極性障害の差異及び同一の基盤を明らかになる事が期待される。解析環境の変化の為進捗が遅れたが、現在予備的解析が終了し論文化の過程にあり、次年度以降に報告すべく準備を進めていく。
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Causes of Carryover |
本年度は環境の変化に伴い、論文化作業が遅延した為、投稿費用は次年度に持ち越しを余儀なくされた。
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