2022 Fiscal Year Research-status Report
自閉症におけるシナプス密度とミトコンドリア機能異常について:PETによる検討
Project/Area Number |
22K15783
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
加藤 康彦 浜松医科大学, 医学部, 助教 (50616472)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 自閉スペクトラム症 / PET |
Outline of Annual Research Achievements |
自閉スペクトラム症(以下、ASD)の病態は未解明で中核症状への治療方法も未確立である。近年、遺伝子研究などの知見から、ASDではシナプス関連病態に基づくネットワーク障害が有力視されてきた。更にシナプス形成に重要なミトコンドリアの機能不全でシナプス関連病態が形成されるとの仮説も提唱されている。そこで本研究はPETを用いて生体脳でシナプス密度とミトコンドリア機能障害を測定し、加えてMRIにて拡散テンソル画像と安静時機能的MRIによる構造的/機能的結合性を測定する事で、ASDにおけるシナプス関連病態とミトコンドリア機能障害、ネットワーク障害の関係を検証する。 今年度はシナプス密度を反映するPETリガンド[11C]UCB-Jと、ミトコンドリア複合体Ⅰに結合するPETリガンド[18F]BCPPEF、MRIでの拡散テンソル画像と安静時機能的MRIの撮像プロトコルを検討し、加えて被験者のリクルート体制を構築した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
PET撮像とMRI撮像の設定を行い、被験者のリクルート体制を構築できたが、実際のリクルートには若干の遅れが見られている。
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Strategy for Future Research Activity |
関連機関にも協力を仰ぎ、被験者リクルートを進めていく。
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Causes of Carryover |
被験者リクルートがやや遅れたため差額が生じたが、被験者リクルートを進めることで使用できると考える。
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