2022 Fiscal Year Research-status Report
小細胞肺がんにおける代謝の変化と画像診断、放射線治療との関係
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22K15809
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
岡田 幸法 東京医科大学, 医学部, 講師 (80815811)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 小細胞肺がん |
Outline of Annual Research Achievements |
現在東京医科大学医学倫理審査委員会の許可を得て、最初に限局期小細胞肺がんの症例に関して後ろ向き研究を開始したところである。特にNSE(腫瘍マーカーで神経内分泌がんに特徴的、低酸素状態も反映する)とPET-CTの所見腫瘍、内分泌臓器)と腫瘍マーカーNSEの関連について注目をしている。今回の検討に関しては最初に後ろ向き研究を行い、その後前向き臨床研究を行うことを検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
小細胞肺癌はホルモン異常をしばしば生じることは報告されており、下垂体が病態に関連していることも報告されているが(末永氏ら:肺癌の神経内分泌性格を制御する分子機構の解明より)画像診断や臨床的な視点での研究はほとんどなく、様々な可能性を考えながら検討を行っているためである。
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Strategy for Future Research Activity |
最初に後ろ向き研究を行い、研究の方向性などを確実なものとした後前向き臨床研究を行うことを検討している。具体的な方針としては最初に後ろ向き研究として過去の小細胞肺がん限局期の症例の画像所見、採血データ、放射線治療の経過などを元に小細胞肺癌の病態に寄与する内容を検討する。現在原発巣、リンパ節転移などに加え視床下部下垂体や副腎などの内分泌臓器の性質が原発巣に加え小細胞肺癌の病態を反映している可能性がないかと考え検討を行っている。
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Causes of Carryover |
類似した先行研究も少なく、解析などに時間を要しているため研究が十分進んでおらず、次年度使用が生じた。2022年度の分は2023年に学会発表、論文投稿などにおいて使用することを計画している。
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