2022 Fiscal Year Research-status Report
遠位橈骨動脈アプローチにおける腹腔動脈挿管に最適なカテーテル形状の探索と新規開発
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22K15820
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
和田 武 帝京大学, 医学部, 助教 (50851185)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 遠位橈骨動脈アプローチ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,遠位橈骨動脈アプローチにおける腹腔動脈やその他の腹部血管への挿入に適したカテーテル形状の探索と開発である.具体的には,i) 3Dプリンターを用いた患者血管モデルによるカテーテル選択性評価, ii) 実際の患者に対するカテーテル選択性評価を行うことにより,最適なカテーテル形状の探索と開発を行う予定である.2022年度においては,i) と,この下準備を行うことを主な目標とした. カテーテル形状の客観的指標として,日本IVR学会の専門医資格を有する放射線科医と,専門医資格を有さないが血管造影の経験がある医師において,①腹腔動脈の選択に要した時間,②固有肝動脈・脾動脈への深部挿入に要した時間,などについて 各カテーテルで計測を行い,遠位橈骨動脈アプローチにおいて腹腔動脈の選択性が高いと思われるカテーテルの選出を行う予定であった.しかし,特に非専門医においては橈骨動脈アプローチによる腹部血管造影の経験が極めて少なく,基本的な操作についても習熟が必要と思われたため,まずは橈骨動脈アプローチによる基本的な腹部血管造影の手技について講習を行った.講習は施設内にある血管モデルと血管造影用カテーテルを使用し,複数回にわたって行った.これに伴い,本研究において評価を行う血管造影カテーテル(既製品)の選定を行った. また,2022年度においては解析環境の構築も行った.統計解析用PC,関連ソフトウェアの整備・購入を行い,解析環境を整備した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
カテーテルの実験を行う医師(非専門医)において,想定していた異常に橈骨動脈アプローチの経験が少なく,基本的な知識・操作からの講習が必要であった.また,新型コロナウイルス流行により,多人数での講習が開催出来なかったため,少数での講習を反復して行う必要があった.
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Strategy for Future Research Activity |
新規入職者に関しては,再度講習を行い実験に参加してもらう必要があるが,非専門医においても2022年度にある程度の経験を積むことができたため,講習にかける時間は短縮できると考えられる.一方で,造影カテーテルの先端形状の独自開発に関しては,技術面での困難が大きい.既製品の形状を用いた検討に加え,蒸気形成などを加えてある程度のアレンジを加えたカテーテルを検討するのが現実的と考えられる.
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Causes of Carryover |
実験参加者である非専門医への講習に時間を割いたため,3Dプリンターを用いた血管造影モデルの作成・購入が実施できていない.このため,次年度使用額として1276252円が発生している.また,新型コロナウイルスの流行により,2022年度においては国際学会への参加を行うことができなかった.これらによって生じた次年度使用額をそのまま血管造影モデルの作成・購入に充てて使用する予定である.また,2023年度においては,すでに欧州IVR学会への参加が決定しており,これらの学会参加費として計上する予定である.
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