2022 Fiscal Year Research-status Report
強皮症モデルマウスを用いた高放射線感受性の病態と関連する発現遺伝子の実験的研究
Project/Area Number |
22K15839
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
赤松 妃呂子 (須藤妃呂子) 山形大学, 医学部, 助教 (10611981)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 膠原病 / 放射線障害 / 全身性強皮症 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまで膠原病患者では放射線治療の際に正常組織での毒性が高いということが報告されてきた。特に全身性強皮症や全身性エリテマトーデスの患者へ放射線治療は慣例的に禁忌と考えられてきた。本研究ではブレオマイシン誘導全身性強皮症モデルマウスを用いて、炎症性サイトカインやTGF-βの動態について検討を行う。さらに、放射線皮膚障害の病態に関与する放射線感受性遺伝子について横断的な遺伝子の定量解析を行い、将来的に膠原病患者における放射線治療の適応の個別化の方法を確立するための前臨床研究を行うことが目的である。 2022年度にはブレオマイシン誘導全身性強皮症モデルマウスの放射線皮膚反応の用量反応曲線を作成するための放射線照射を含めた動物実験を実施する予定としていた。ブレオマイシン誘導全身性強皮症モデルマウスは皮膚のみを検討対象とする実験計画であったが、同モデルマウスでは肺の組織においても組織の繊維化がみられるため、肺の組織についても放射線照射による用量反応曲線を作成するための実験計画を再検討することとなり、動物実験の実施が遅延した。 また、動物実験の対象として用いるブレオマイシン誘導全身性強皮症マウスの作成にあたってはブレオマイシンを皮下に隔日投与する必要があり、複数の研究者の協力を得る必要があったが、実際には年度内に実施可能な研究者を確保することが困難であったため、次年度以降に動物実験を延期することとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2022年度にはブレオマイシン誘導全身性強皮症モデルマウスの放射線皮膚反応の用量反応曲線を作成するための放射線照射を含めた動物実験を予定していたが、年度内に自施設でブレオマイシンを隔日投与するための研究員を確保することができず、次年度に動物実験を延期することとなったため。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度以降はブレオマイシン誘導モデルマウスの作成や動物実験の実施にあたり、動物実験センターの技術提供や研究サポート制度を利用して、遅延している動物実験を遂行する予定である。
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Causes of Carryover |
動物実験の対象として用いるブレオマイシン誘導全身性強皮症マウスの作成にあたってはブレオマイシンを皮下に隔日投与する必要があり、複数の研究者の協力を得る必要があったが、実際には年度内に実施可能な研究者を確保することが困難であったため、次年度以降に動物実験を延期せざるを得なかった。
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