2023 Fiscal Year Research-status Report
心筋梗塞後抑うつ状態におけるシグマ1受容体定量可視化による心脳連関の解明
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22K15841
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
森 博史 金沢大学, 附属病院, 助教 (90866443)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 心筋梗塞 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度は本研究の第一段階として、心筋梗塞後の心臓と脳のsigma-1受容体分布の変化について検証した。具体的には心筋梗塞ラットモデルを作成し、sigma-1受容体のトレーサーである125I-OI5Vを尾静脈から投与し、その後ラットを屠殺し、心臓と脳を取り出し、オートラジオグラフィでsigma-1受容体の分布を確認した。心臓において、心筋梗塞が生じた部位にはsigma-1受容体発現が多い傾向にあった。 先行実験データと合わせて、国際学会誌(Journal of Nuclear Cardiology, Volume 30, Issue 2, April 2023, Pages 653-661)に共同著者として報告済みである。また、関連した実験について, 国際学会のEANM2023Congressで共同演者として発表済みである。
一方、脳についてオートラジオグラフィで特異的集積の有無を検討したが、心筋梗塞に関連した明らかなsigma-1受容体の発現は確認できなかった。心筋梗塞による心筋へのダメージ・ストレスに伴って、sigma-1受容体発現が見られる傾向にあると考えられたが、心臓と脳のsigma-1受容体発現の明らかな相関は確認できなかった。本年度は原因について文献検索や学会参加で情報収集を行ったが、明確な答えとなる情報は得られなかった。来年度は研究計画の見直しを行い、別のアプローチを模索する。新型コロナウイルス感染症流行による行動制限解除のため、学会の現地参加が可能となったため、本年度からは積極的に学会の現地参加を行い、情報収集や研究者間の交流を深めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究計画の際に想定された結果と初年度の実験結果に相違があり、原因究明と研究計画に見直しを要したため。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の予定とは異なる見解であったため、原因究明のため情報収集を行い研究計画の見直しを行う。
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Causes of Carryover |
当初より実験計画が遅れ、物品購入などへの出費が抑えられたため、次年度使用額が生じた。次年度の使用計画として、動物や物品購入、情報収集のための文献購入費や学会参加費などに充当する。
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Research Products
(3 results)