2022 Fiscal Year Research-status Report
Predicting Treatment Response in Hepatocellular Carcinoma with Radiomic Approach
Project/Area Number |
22K15843
|
Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
棚橋 裕吉 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (40724563)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | Radiomics / 肝細胞癌 / 肝動脈化学塞栓療法 / 分子標的薬 / MRI |
Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度には自施設にてこれまでに肝動脈化学塞栓療法を施行した症例について、後方視的に術前のEOB造影MRI画像を用いてRadiomics解析を行い、治療効果予測に有用な画像的特徴量の抽出を行った。 研究対象は自施設にて肝細胞癌に対して肝動脈化学塞栓療法を施行した症例とし、このうち肝動脈化学塞栓療法前に別の治療が行われた症例と術前にEOB造影MRIが施行されていない症例は除外した。まず、肝動脈化学塞栓療法を施行した結節について術前のEOB造影MRI画像(肝動脈相、肝細胞相)を用いてRadiomics解析を行った。次に対象結節をmRECIST(modified Response Evaluation Criteria in Solid Tumors)に則り、Response group(CR、PR)とNon-response group(SD、PD)に分類し、各グループにおいて画像的特徴量の比較検討を行い、治療効果予測に有用な画像的特徴量を抽出した。画像的特徴量の抽出にはLeast absolute shrinkage and selection operator (LASSO) binomial regression analysisを用いた。得られた画像的特徴量を用いたモデルによる治療効果予測の精度はAUCで0.839(肝動脈相のみ)、0.815(肝細胞相のみ)、0.837(肝動脈相と肝細胞相)であった。現在、最新の知見を元にRadiomics解析の条件修正・追加を行っている。今年度はこれらの解析結果から術前EOB造影MRI画像を用いたRadiomics解析による肝動脈化学塞栓療法の治療効果予測モデルを作成する予定である。また、同時に分子標的薬にて加療した肝細胞癌においても同様の解析手法を行い、分子標的薬の治療効果予測モデル作成を目指す予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和4年度には術前のEOB造影MRI画像を用いて肝細胞癌に対する肝動脈化学塞栓療法の治療効果予測に有用な画像的特徴量の抽出を行った。今後はさらに詳細な検討を加えるとともに、同様の解析手法を用いて分子標的薬の治療効果予測モデルの作成を目指す。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和4年度に行ったRadiomics解析に加えて、最新の知見を元にRadiomics解析条件の修正とさらに詳細なRadiomics解析の追加を行い、術前EOB造影MRI画像を用いたRadiomics解析による肝動脈化学塞栓療法の治療効果予測モデルを作成する予定である。また、同時に同様の解析手法を用いて、加療前EOB造影MRI画像を用いたRadiomics解析による分子標的薬の治療効果予測モデルの作成を目指す。
|
Causes of Carryover |
今年度は自施設にて過去に肝動脈化学塞栓療法を施行した症例についてRetrospectiveにRadiomics解析を行った。今回は主に画像解析のみ行っており、ソフトウェアの購入が少なかったため、消耗品の購入費を低く抑えることができた。次年度は多施設での症例収集やさらなる画像解析、最新知見に関する情報収集を予定しており、次年度使用額は翌年度分の助成金と合わせて設備部品費、消耗品費、データ収集費用、成果報告等に使用予定である。
|
Research Products
(1 results)