2022 Fiscal Year Research-status Report
ディープラーニング技術を使用した上腹部CT検査における低線量プロトコルの開発
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22K15861
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
峰広 香織 金沢大学, 附属病院, 診療放射線技師 (80884593)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | ディープラーニング / 上腹部CT / 膵癌 / iterative reconstruction / DLIR / 造影CT / 被ばく低減 / ノイズ低減 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度から2023年度前期ではファントムを用いた腹部CT撮影の低線量プロトコルの構築(ファントム実験)を行う予定であった。しかし、申請者が2022年度に妊娠出産を経て現在育休中であり、研究自体は2022年8月より休止中である。 そのため現段階では、申請者が所属する施設内の倫理員会へ当研究内容について申請を行い、20名ほどの腹部造影CT検査のデータ(画像、撮影条件等)をレトロスペクティブに収集し、適切な管電圧値とノイズ量の集計までに留まっている。2024年度に育休復帰後はこのデータから一般的な患者を想定した管電圧、管電流、画像再構成関数等を検討し、ファントム実験を行う予定である。その結果より、Gold standard(正解画像)を算出し、同じノイズレベルになるIRとDLIRの画像を作成し、DRLs 2020に沿って設定した被ばく線量の基準値を求めたいと考える。これらの結果をもとに、膵癌の評価に最も適したX線量と管電圧値そしてノイズ量を明らかにし、最適な撮影プロトコルを構築を目指したい。 申請者は1年半ほど育休予定であるため、研究自体は2年ほど遅れる見込みであるが、2025年度には実際の被験者による腹部CT撮影の低線量プロトコルの検証(臨床試験)に取り組み、早急に低線量かつ低ノイズで高コントラストの画像を作成する新しい撮影プロトコルを開発・検討したいと考える。さらにはこの技術を被ばくに対してより厳格にならざるおえない小児CTに応用したいと考えている。これにより、すべての人々へより安全に放射線検査を提供できるようになることを期待したい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2022年度に申請者が妊娠出産を経て、現在は育休(休止中)であるため。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度に育休復帰後はこの当初予定していたファントム実験を行い、Gold standard(正解画像)を算出し、膵癌の評価に最も適したX線量と管電圧値そしてノイズ量を明らかにし、最適な撮影プロトコルを構築する予定である。
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Causes of Carryover |
妊娠出産後に育休中のため次年度使用額が生じた。 育休復帰後は遅れているファントム実験に早急に取り掛かり物品等の購入や、国内外の学会に参加するための経費として使用予定である。
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