2023 Fiscal Year Research-status Report
CDHに対するFETO後のバルーン除去 ―HIFUによる新規胎児治療法の開発―
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22K15906
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
瀬尾 晃平 昭和大学, 医学部, 講師 (70791440)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 強出力集束超音波 / 先天性横隔膜ヘルニア |
Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度に予定していた研究は以下の通りである。 長期胎内安定性試験として、エマルジョン化リモネン含有バルーンを留置後に観察を続け、時間経過に伴う 変化を評価する。径の変化などを定期的に超音波検査にて行う。HIFU治療後の中長期的有害事象評価試験として、バルーン留置直後にHIFU照射を行い、バルーン を除去、娩出させず観察を続け、除去後の内容液による中長期的評価を行う。HIFU治療後の短期的有害事象評価試験として、バルーン留置2ヶ月後にHIFU照射しバルーンを除去、直後に娩出とし、短期的有害事象の評価を行う。 HIFU治療後の短期的・長期的な組織学的気道障害の評価として、FETOバルーン挿入を行ったブタ胎仔の気道を切り出し、組織学的評価を行う。 これらを予定していたが、HIFU照射機器の故障修理により、予定していた実験を遂行することが不可能であった。現在は修理が完了し、積み残しの課題を順次行う計画を立てている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
世界的な物流の停滞による材料の確保に難渋したこと、治療用バルーンの開発会社の生産停止、また、HIFU照射機器の故障により、研究の遂行に遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
機器修理が完了し、治療用バルーンの確保の目処が立ったため、前年度に積み残した試験を行う予定である。長期胎内安定性試験として、エマルジョン化リモネン含有バルーンを留置後に観察を続け、時間経過に伴う 変化を評価する。径の変化などを定期的に超音波検査にて行う。HIFU治療後の中長期的有害事象評価試験として、バルーン留置直後にHIFU照射を行い、バルーン を除去、娩出させず観察を続け、除去後の内容液による中長期的評価を行う。HIFU治療後の短期的有害事象評価試験として、バルーン留置2ヶ月後にHIFU照射し バルーンを除去、直後に娩出とし、短期的有害事象の評価を行う。HIFU治療後の短期的・長期的な組織学的気道障害の評価として、FETOバルーン挿入を行ったブ タ胎仔の気道を切り出し、組織学的評価を行う。これらの実験を年度内に行うことで、研究は推進可能であると考える。
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Causes of Carryover |
HIFU照射機器の修理と、物品供給の停滞により予定通りの研究遂行が困難だったため。
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