2022 Fiscal Year Research-status Report
Research for synchronizing pregnant and newborn cytomegalovirus screening systems
Project/Area Number |
22K15918
|
Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
鳥谷部 邦明 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (20725105)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | サイトメガロウイルス / 先天性サイトメガロウイルス / 妊婦サイトメガロウイルス / スクリーニング / 妊婦スクリーニング / 新生児スクリーニング / 抗体スクリーニング / 核酸スクリーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
妊婦サイトメガロウイルス(CMV)抗体スクリーニングについては、三重県内の産婦人科25施設で継続することができた。確認できている範囲においては、2013年~2019年で約3万2千人の妊婦である。 一方、新生児CMV核酸スクリーニングについては、三重県内の産婦人科3施設で試験運用を行い、うち1施設では実運用に移行することができた。 160例(3組の双胎例を含む)に新生児CMV核酸スクリーニングを行い、2例(1組の双胎)が先天性CMV感染児であった。よって、分娩からみた先天性CMV感染の発生率は1,000分娩あたり6例(0.6%)、新生児からみた先天性CMV感染の発生率は1,000児あたり13例(1.3%)の頻度となった。 母体157例のうち、105例は妊婦CMV抗体スクリーニングを受けていた。妊婦CMV抗体スクリーニング結果の内訳としては、妊娠初期CMV IgG(+) IgM(-)が57例(54.3%)、妊娠初期CMV IgG(+) IgM(+)が6例(5.7%)、妊娠初期CMV IgG(-) IgM(-)かつ妊娠後期CMV IgG陽転なしが42例(40.0%)であった。 両児に先天性CMV感染があった双胎例の母体は、妊婦CMV抗体スクリーニングを受けていなかった。参考としての産後のCMV抗体検査では、CMV IgG(+) IgM(-)であった。 今後、妊婦CMV抗体スクリーニングの施設数を維持する。一方、新生児CMV核酸スクリーニングを試験運用および実運用する施設数を増加させていく。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度は、妊婦サイトメガロウイルス(CMV)抗体スクリーニングを25施設で継続できた。一方、新生児CMV核酸スクリーニングを3施設で試験運用し、うち1施設では実運用に移行することができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、妊婦サイトメガロウイルス(CMV)抗体スクリーニングの施設数を維持する。一方、新生児CMV核酸スクリーニングを試験運用および実運用する施設数を増加させる。
|
Causes of Carryover |
検査試薬のまとめ購入にあたり、端数となったため当該助成金が生じた。翌年度におけるまとめ購入に使用する。
|
Research Products
(13 results)