2023 Fiscal Year Research-status Report
Establishment of a method to select patients refractory to therapeutic hypothermia by monitoring cerebral circulation.
Project/Area Number |
22K15923
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
中尾 泰浩 香川大学, 医学部, 協力研究員 (80867721)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 新生児低酸素虚血性脳症 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、①動物モデルを用いた低体温療法中の脳血液量変化と治療後の運動神経学的スコア及び脳の病理組織学的予後脳障害の関係を明らかにすること、②ヒト新生児の観察研究より、HIE児のTH施行中24時間の脳血液量変化と生後18か月時点での神経学的予後の関係を調べることである。①に関して、新生仔豚を用いた動物実験を1-2ヶ月に1回のペースで行っているが、予定よりは遅れている。実験が延期され、それに使用されるべき実験費用を次年度に使用する。②に関しては、NICUに入院した新生児仮死児で低体温療法を施行した児に対し、家族の同意を得て、低体温療法中の脳血液量測定を行う予定であるが、症例が不足しており測定は行えていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年は実験を行うことが出来たが、人材確保の問題などもあり予定の件数には達していない。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の研究計画通り、新生仔豚12頭を用いて、低酸素虚血負荷により脳障害を惹起し、近赤外光時間分解分光装置や各種モニタリング装置を用い負荷後・低体温療法中の脳血液量やその他の循環パラメーターの推移と、脳障害の程度に関して比較する予定である。
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Causes of Carryover |
本研究では、動物モデルを用いた低体温療法中の脳血液量変化と治療後の運動神経学的スコア及び脳の病理組織学的予後脳障害の関係を明らかにすることを研究課題の一つとして掲げている。動物実験の研究には多数の補助員が必要であることから、当大学の学生に依頼し実験を行ってきた。当初の予定より実験が遅れており、それに使用されるべき実験費用を次年度に使用する。次年度は、当初の研究計画通り、新生仔豚を計12頭使用する予定である。
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