2023 Fiscal Year Annual Research Report
Antibody avidity maturation as index for Immune resilience against SARS-CoV-2
Project/Area Number |
22K15927
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Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
中釜 悠 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (60846880)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | COVID-19 / SARS-CoV-2 / エピトープ / アビディティ / 抗体力価 |
Outline of Annual Research Achievements |
SARS-CoV-2感染者およびワクチン被接種者コホートを対象とした免疫フェノタイピング(抗体力価動態、エピトープ、アビティディ等)を推進した。各種コホート構築のための計画策定、倫理審査承認取得を多施設共同にて推進した。各施設責任者主導で被験者リクルートと検体・情報収集が行われ、代表者中釜は、検体の供与を受けたのち各種免疫アッセイを実施した。なお各コホートについて、オンライン・レジストリを構築し試験データを収集・保存した。 国内SARS-CoV-2ワクチン被接種者コホートの解析から、接種間隔とSARS-CoV-2特異抗体の力価動態の関連性が示され、「抗体フィードバック」現象の存在が示唆された(Sci Rep. 2024 Mar 27;14(1):7217.)。また、トリプトファン代謝の変容が、COVID-19重症化を早期に予測することを明らかにし(Nat Commun. 2023 Dec 20;14(1):8469.)、引き続いて、トリプトファン代謝の各種中間代謝体の血中濃度と、ワクチン応答性の解析に乗り出し、現在も継続している。 感染者におけるSARS-CoV-2特異抗体獲得の標的エピトープのパターンからは、血清抗体の変異株を含む交差防御性が推定できることを示した(Vaccine. 2023 Oct 6;41(42):6248-6254., Virology. 2024 Apr 10;595:110067.)。 国内先天性免疫不全症のコホートにおける抗体医薬の有効性研究の成果を、学術論文にしたため投稿準備中である。 COVID-19感染リスク集団、エルサルバドル人大学生497人を対象とし、COVID-19特異抗体獲得に対するオッズ比を算出したところ、マスクの不適切な使用(34.4%)を含む特定のリスク行動がCOVID-19特異抗体獲得の可能性を高めることが示唆された。
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Research Products
(8 results)