2022 Fiscal Year Research-status Report
肝細胞癌に対する新規分子標的薬併用化学放射線療法の相乗効果とその機序
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22K15968
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
田中 宏典 徳島大学, 病院, 特任助教 (40792388)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | apoptosis / 肝細胞癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
各肝癌細胞株(HuH-7, HepG2, Hep3B, PLC/PRF5, HLE, HLF)に対して、レンバチニブを添加したところ、レンバチニブの用量依存性に、抗腫瘍効果が認められた。 次いで、HuH-7細胞を用いて、レンバチニブ処理及び放射線療法の併用を行ったところ、いずれに対しても用量(線量)依存的に抗腫瘍効果が認められた。以上の結果をもとに併用治療のCombination indexを算出したところ、以上の3つの組み合わせにおいてCI<1.0を示し、相乗効果が確認された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
概ね順調に進展している。 分子標的薬とX線照射の最良効果発現時期が異なるために、細胞生存率を評価するタイミングを検討することに時間を要したが、実験最適と判断される分子標的薬の濃度、X線量、時期の決定後は予想した結果を得ることができた。ウエスタンブロット法に関しても当初は目的の蛋白の検出が不良であったが、タンパク量、抗体濃度等を検討することにより、結果を得ることが可能であった。
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Strategy for Future Research Activity |
相乗効果の機序とアポトーシス誘導、オートファジーについて詳細を検討予定である。
相乗効果に関わると考えられるアポトーシス関連蛋白同定、siRNAを用いてノックダウンし、アポトーシス誘導の減少を研究する。また、ヌードラットの肝臓左葉内に肝癌細胞株を移植し、肝癌動物モデルを作成する。肝癌動物モデルに分子標的薬の経口投与を行う。直後に動物用X線照射装置を用いてX線を照射させる。治療後の体重変化量を記録し経過を観察する。3週後に腫瘍組織を摘出し、腫瘍サイズを測定する。また、摘出腫瘍組織を用いてアポトーシス、オートファジー関連蛋白の発現を調べる。検討する蛋白の発現としては、p62、LC3、Caspase3、8、9等を予定している。
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